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シューゲイザーに憧れて

 シューゲイザーって知ってる?

 三十年位前にマイブラッディバレンタインとかジーザスアンドメリーチェインとかライドとかのノイジーかつ繊細なメロディを融合させ、ひたすら轟音を奏でているような類のバンドたちがいました。

 そんで大雑把に言うと(厳密にはそうではない部分が多いが)その人たちの演奏スタイルが下を向いて靴を見つめながら演奏しているように見えた、つまりSHOE(靴)をGAIZE(みつめる)イコールシューゲイザーだからそう呼ぶのです。何故下を向くのかというと、歌詞カードを見ながら演奏するとか、サウンド構築的にエフェクターを踏むのに忙しく、下ばかり向いているからだとか。まあ詳しくはWIKIとかで調べればわかりますよお。

 ちなみに僕はシューゲイザーというスタイルは純粋に音楽に没頭して、下を向いてひたすら内省的にギターをかき鳴らしている姿からそう呼ぶのかと思っていたが、実際はもっと単純で半ば揶揄的につけられていたようだ。

 

 先日YOUTUBEを見ていると、しきりにこのバンドがおすすめに出てきたのよ。

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「死んだ僕の彼女」というバンド名が気になって聴いてみると、ゴリゴリのシューゲイザーサウンドが流れてきて、なかなか良かったのだ。この動画は音のみなので、一曲目のPVも同時に載せときます。

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 見てくれはなんだか大学生のサークルバンドみたいにさえない感じがするけれど、シューゲイザー愛とサウンドに関するこだわりはかなりのものだと思います。間奏のキーボードが織り成す金属的なサウンドのメロディがセンスある。カッコいいし、最近はしょっちゅう聴いてます。

 

 さて僕のシューゲイザー体験の原初は、RIDE。三十年前にタワレコだかレコファンでレコメンドされていたアルバムを試聴して即購入した、その曲がこの「Chelsea girl」だ。

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 特に後半のワウをかけたギターがぐしゃぐしゃに鳴り響き、ドラムがどんつく乱れ打ちされるあたりが超絶的にカッコいい。

 僕はこの曲のあまりのかっこよさに痺れ、コード進行と多少アレンジを加えたチェルシーガールもどきの曲を作って自分のバンドで演奏し、いい気になっていたもんだが、改めてこの曲を聴いてみるとほぼ9割がたパクリである。あのテープ、どこに行ってしまったのだろうか。あの頃(約三十年位前)は湯水のごとく曲のアイディアが湧き出して都合80曲くらい作ったと思うのだけれど、いまそんなエネルギーは全くもって枯れてしまった。

            そのうちの一曲。作ったのもう四半世紀も前

      

 ライドは同時に「Nowhere」も購入し、当時は割りとよく聴いていた。

キュアーのロバートスミスが彼らを弟分と言っていたっけ

 

そんで当時はあまりシューゲイザーというジャンルを意識的に聴いていたわけじゃないんだけれど、Wikiとかで調べてみたらあの当時何気なく聴いていたバンドが実はシューゲイザーに分類されていたりするのだ。まあジャンル分けはあくまで便宜上のもので、いいものは良いんだけどさ。

 まずスワーヴドライバー。

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 今聴くと良いのだけれど、当時はグランジやニューメタルにはまっていた僕にはやや刺激が足りなかった気がする。

 

 マイブラステレオラブ、カーヴ、エコーベリーといったそうそうたる面子が絡んでいたスノーポニー。この曲は最早シューゲイザーではないが。

               ジャケ買いしたの

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 リンゴデススターはシューゲイザーリバイバルの流れとして「ニューゲイザー」と呼ばれているらしい。バンド名が秀逸。    

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 あとはこのバンドは外せないだろう、マイブラシューゲイザーのお手本みたいな曲。

       この曲なんとなくハッピーマンデイズを連想する  

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Loveless

Loveless

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 最近かなり人気がある羊文学もシューゲイザーの文脈で語られることがあるようです

              それほど轟音チックではないか

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 そして、あとこの漫画!

tacoche.com」

 読んでみたいのだけれど、あまりにインディーズすぎて入手不可能。

 それにしてもやっぱり轟音ギターが鳴り響く中、うっすらと媚のないメロディが流れて不思議な美しさを醸し出す音楽っていいよね!それが行き着くとこうなるのかな。

              これはグラインドコア

        

 

 メタル文学

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