世界で話題沸騰中のABBA新譜。
まあお金がないから買わないんですけど、さすがスーパーグループ、太っ腹でYOUTUBEに全曲リリックビデオが公開されています。そんなことしても、往年のファンは買うので問題ないよね。
そんで僕もその恩恵にあやかって、ざっと全曲通して聴きましたが、40年たっておじいちゃんおばあちゃんになって、なお彼らのクリエイションは全く衰えていないことに驚きだ。僕が一番気に入ったのはこの「Keep eye on Dan」です。
もう、曲始まりから「アバだ!」とわかるメロディとコーラス。最新のテクノロジーを駆使しているのだろうが、あの頃の雰囲気をしっかり残している。サビも一度聴いたらしっかり耳に残るキャッチーさ。そしてなんとも切ない歌詞(離婚した母親が毎週日曜日にダンを迎えに行くから、ダンを見守って・・・が泣ける)。
僕がABBAを初めて聴いたのは小学校6年生か、中学1年生あたりだろう。
あの頃僕の周りの友達は皆家に立派なステレオセットがあり、ぞれぞれの家でYMOとかを中心にレコードを聴くのが流行っていたのだ。昭和の豊かな時代の思い出。一億総中流!
僕の家にも父親が奮発して買った立派なステレオがあり、小学生の頃は大音量で「欽ちゃんの渡り鳥だよ」とかを聴いていた。
イントロのギターや、挿入されるフレーズがロック感強め
他にもSYOGUNとか
スペクトラムだとか
まあこんなのを聴いていたわけですよ。この辺の話をし始めると、ABBA関係なくなるのでこの辺にしときます。
そんでどういう経緯かはよく知らないけれど、友達のみっちゃんがこのアルバムを買ったのだった。
懐かしいな、このジャケット
彼は小学六年生でこれを聴いていたわけだが、すごくね!?でも考えてみたら彼のお姉ちゃんが中学生でアバが好きだったので、きっとその影響ですね。
そうして彼の家で聴いた初アバは「ギミ!ギミ!ギミー!」だった。
この曲のインパクトはすごかった。今まで洋楽なんかほぼ聴いたことがない小学生にとって刺激が強かったよ。イントロのピロリピロリーというリフレインに、マイナー調のAメロ、そして爆発的に派手なサビ。あまりのカッコよさに、すぐにクロームテープ(!)に録音してもらい、さんざ聴いたっけ。どうでもよいけれど、僕はサビの
「ギミギミギミ ア マン アフター ミッドナイト」
という部分を
「アメリカンミッドナイト」
だと思っていて、アメリカの真夜中か・・・どんなんだろう、などと訳の分からない想像をしていた。
それにしても、グレイテスト・ヒッツを聴いたのは幸運だった。当時のアバのほぼすべてがこのアルバムにつまっていたからね。チキチータ、ダンシングクイーン、マネーマネーマネーなど。
永遠の名曲。それにしてもYOUTUBEの広告なんとかならんのか
そうそう、このころアバの新曲が出るという広告がFMレコパルあたりに出ていたのだけれど、そのタイトルが「ヴー・レー・ヴー」で、「変なタイトル」と思ったものだった。
でも曲はアバ節全開のスーパーディスコソング
オリエンタルな雰囲気をたたえて、サビの「アハ」が素晴らしい。あと、衣装が変。
さてそのうちに僕はMTV全盛期にニューロマンチックやらニューウェーブやらポジパンやらファンカラティーナやらなどとイギリスのバンドを中心に掘り下げる青春を送り、アバのことはほぼ見向きもしない音楽生活をしていたのだけれど、大学に入り、その後バンド活動をして実力もないのにプロになとりたいなどと甘ちゃんもいいところの夢想家になり果てていた。そうして月一位でライブ活動をしていたころ、とあるイベントで伝説のハードコアバンド、Nukeypikesと対バンしたのだった。
まあ、ごく一部で熱狂的なファンを獲得していた彼ら、今見てもカッコイイんだけれど、そのレパートリーになんと「ダンシング・クイーン」のカバーがあった!
この曲で客がステージから雨あられとダイヴしていた光景を今でも僕は覚えている。そんでその時やっぱり一緒に出ていたココバットが今も活動していることに驚きを禁じ得ない。
もはやアバ関係なし