暇なときは大体ハードオフに行き、ジャンクCDコーナーで掘り出し物を探している僕です。ついこの前もこの2マテリアルを入手したよ。
合計400万円
最近は100円ですら出し惜しみするしみったれた根性の持ち主になってしまった僕、選びに選んでこちらです。もう一枚、ブラーのベストが100円であったのだけれど、割愛。
さてまずはTAHITI80が100円。このバンドは良質なおしゃれポップを提供してくれるのでまずハズレがない。
日本盤でも100円。やしい!
僕の中ではフランスのAIRという二人組と混同しがちなのだけれど、AIRがいまいちとっつきにくいのに対してタヒチ80はもう少しキャッチーな印象。
サムネイルからして洗練されている
そんでもう一枚、つうかもう6枚がこちらのドラムンベースのオムニバス。全60曲入りで300円!お買い得!
ジャケットデザインが手抜き
ドラムンベースっつうのは基本、つつたつ、つつたつ、というドラムのリズムにぼぼぼんぼーんとベースがのり、そこに様々な味付けをまぶしたスタイルです。ただ、一口にドラムンベースと言っても、メタルがかなりの細分化をしているように色々なタイプのドラムンベースがあるのだ。
僕が初めてドラムンベースという音楽を知ったのは多分PLUGだろう。アルバムタイトルはその名も「DRUMN BASS FOR PAPA」。もうかれこれ二十年以上前になるかなー。
過去何回も紹介している僕のオールタイムベストソング
ジャケットの人はルークのおじいちゃんだそうな
ただ、思うにPLUGはルーク・バイバートというテクノアーティストの変名で、テクノ寄りのアプローチもあったり、エキセントリックな持ち味の影響もあって実験的な要素もあったりと純粋なドラムンベースとはやや趣を異にしている。実はこのアルバムを最後まで聴きとおすのは結構つらい。
やはりドラムンベースの大物アーティストといえばゴールディになるでしょう。
メタルヘッズというドラムンベース軍団を構成し、アンダーグラウンド臭の強かったこのジャンルをメジャーに押し上げたドラムンベース界の松尾芭蕉だ!
リアムがギター弾いてるんだぜ
ゴールディはビョークとつきあったり、ボンド映画のチンピラ役になったりと様々な活動をしていたけれど、今なにしてんすかね。
ゴールディは、メジャーだし、硬派な部類でしょう。そしてあとはRONI SIZEとかいたなあ。
新しい音楽聴きたがりの僕は当時アルバムを買ったけれども、実はいまいちロニやゴールディはしっくりこなかったのだな。
前述したようにドラムンベースにもいろいろ種類があるのです。ジャングルビートやぶっ飛んだ黒人センスが入ったドラムンベースはカッコイイんだけどそのうちに飽きてしまうのです。実験的な要素があるのもいまいちかな。あくまで僕の好みの問題ですが、もう少しハウスやクラブジャズに近い、流れるような心地よいドラムンベースが好きなんだよねえ。
MAKOTOという日本人のドラムンベースのアーティストがいて、この人のサウンドはかなりそれに近い。透明感があり、なんだろう、例えばナウシカのメーヴェが風を切って飛んでいるような印象を受けるさわやかさ。
さて、それを考えたときに、6枚組のコンピってどうなの?と思ったわけ。つまり、さわやか透明系のものか、ゴリゴリのブラッキードラムンベースなのか?後者だった場合、300円が無駄になってしまう。300円に悩んでアーティストを見るが、全然知らない奴らばっか!おそらくアルバムは出せないがこういうオムニバスに発表し世に出る機会を窺っていたのでしょう。それでもなんとか僕の薄い知識が「ADAM F」という名前にヒットした。おぉ、アダムのアルバムは持ってるよ!じゃ大丈夫でしょということで300円という大金を払う決意を固める。
後でよく見たらロニサイズも入っていた
そうして6枚、全60曲を二日かけてぶっ通しで車の中で通勤の行きかえりに聴いてました。結果から言えば、半分は僕の好みのサウンドで、まあ買ってよかった。聴いているうちに大体イントロの30秒くらいで曲の全体像が見えてくるので退屈なリズムとフレーズが出てきたら即飛ばすという、音楽を消費しつくす現代的な聴き方で味わいました。もうしばらくドラムンベースはいいわ。今度はデスメタルばかり聴きそう。
とかいって、最近のアマゾンミュージックでまた素晴らしいアーティストを発見。ラルフ・ガムというハウスのDJなんだけれど僕のツボにドはまり!下の曲が目下のヘヴィーローテーション!幾重にも積み重なるストリングスのフレーズが僕を捉えて離さない。
リラックスしたいときにどうぞ
ありがたいことに、細々と読み継がれております