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「シンドバッド黄金の航海」なつかし!そして「ジョン・ウィック:パラベラム」

 最近アマゾンプライムでこの「シンドバッド黄金の航海」が観られるようになった。 

1973年公開作品

シンドバッド 黄金の航海

シンドバッド 黄金の航海

  • メディア: Prime Video
 

  こちらは予告編。ヒロインはキャロライン・マンロー!「007 私を愛したスパイ」でヘリコプターに乗ってボンドを嫌な目に遭わせ、最後には爆発して最期を迎えたあのひとです。

アラフィフ限定ネタじゃないか


 この映画は僕らが子供の頃、しょっちゅうテレビで放映されていたので50代前後の人ならご覧になった記憶があるでしょう。僕もその一人で、あぁ!懐かしい!と思わず全部観てしまった。

 普通、昔観た映画って古臭さや演出のもたつきが感じられて今の僕では最後まで視聴することができない作品が多いのだけれど、これは今見ても面白かった。当時としてはおそらく超大作映画だったのだろうな。

 ストーリィは船乗りシンドバットが宝の地図を手に入れて悪魔の手先と闘いながら勝利するという単純明快なもの。そしてその冒険の過程でストップモーションアニメによる多くのクリーチャーや化け物と対決するのだ。CGなどないあの頃、洋画の特撮の手法はストップモーションアニメが主流だった。日本はゴジラに代表される着ぐるみの特撮が発達したが、海外では巨匠レイ・ハリーハウゼンによる傑作が何作も作られた。

          こちらでハリーハウゼンの仕事が大体わかります

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 ハリーハウゼンの映画の中では「アルゴ探検隊の大冒険」での骸骨軍団との戦いがすさまじかったという記憶がある。

               これ1963年製作!

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 あとはサム・ワーシントン主演でリメイクされた「タイタンの戦い」の元作品も彼の手によるものだ。僕はこれを劇場で観た記憶がある。

            旧作との比較動画を作った人がいる。暇だなあ


 さて「黄金の航海」の話に戻ると、悪の魔術師クーラがシンドバットの後を執拗に付け回し、3つに分かれた黄金のピースを見つけようとする。後半、クーラは異教徒の神殿で残り一つのピースを探そうとするのだが、あちこちに財宝がありすぎてどこにあるのやらわからない。まるで「ホビットの冒険」でスマウグの巣からアーケン石を探す状態。

 笑ったのはクーラが一人で10秒ほどそこらへんをかき回してもピースが出てこないことに腹を立て

「見つからん!」

と癇癪を起すところだ。あきらめるの早すぎるって!

 プライム会員の方はぜひご覧ください。「見つからん!」

 

 さて今月のプライムビデオ、いよいよジョン・ウィックの最新作が観られるようになったぞ!一気見した!笑った!

                  キアヌがガニ股で走る!

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 もはやここまで来ると、キルカウント・アクションコメディになっている。一体何人殺せば気が済むのだろう。その一方であれだけ撃たれてキアヌは一発も食らわない。往年のシュワルツェネッガーじゃないんだから!車に立て続けにはねられても、そのくらいじゃノーダメージだ。体力底なし。

 とはいえアクションはさらにド派手になり、キアヌもボロボロになりまくり、ついには指一本失う(敵にやられるわけではない)。そうそう、キアヌは今回カサブランカに遠征してハル・ベリーに会いにいくのだが、船から降りる時、手ぶら。近所のコンビニに行くんじゃないんだからさ。基本彼はどこに行くときも、手ぶら。

 

 またこれも設定上のこだわりなんだろうか、ジョンを追う「主席連合」なる闇の組織が使うコンピューターネットが何故かアナログチック。情報を受け取る側の殺し屋たちはスマホを普通に使っているのに送信側は何故か数十年前のコンピューター。そして働いているおばさんは全員刺青をしている。

 ストーリーもあってないようなもんで、基本延々殺し合いが続き、観ているこちらはお腹いっぱい。あの手この手で敵を倒す工夫を考え出す製作側も大変だ。前回の「2」だと鉛筆でぶち殺したりしてたけど、今回は大男を「本」で殺したり、馬をけしかけて後ろ足で蹴り殺させたりと何でもアリだ。

 前回は女殺し屋と壮絶な戦いを演じたジョン、今回のライバルは寿司屋のハゲおやじだ。日本人という設定だが日本語ヘタ!キル・ビルでのユマ・サーマンの「キリタイ・ネジュミガ・イルカラ」を思い出したよ。

 クライマックスではでこの寿司おやじがジョンに「大ファンだ」と告白するもジョンに冷たくあしらわれ、その後死闘を繰り広げる。そして最終的には胸に剣を突き刺され絶命するのだがジョンに向かって「いい戦いだったな」と同意を求める。それに対してジョンは「YEAR」と答えてやるのだが、この間が爆笑もの。

 ジョンはジョンで最後に屋上から撃たれ、えらい勢いでガン!ガン!とあちこちにぶつかりながら路上にたたきつけられる。普通即死のところだが、ジョンは不死身なので当然生きてます。ローレンスフィッシュバーン演じる犯罪王に助けられ、続編を匂わせ終了。まだやるんですか。そうですか。まあ見に行くかもしれないけれど、ジョン・ウィックはとうとうファンタジーの域に到達しましたね。

 あと多分これすでにあちこちで言及されているんだろうけれど、敵を迎え撃つときに「何が必要か」と聞かれ

「銃だ。それも大量に」

 と言うのだが、これマトリックスセルフパロディじゃん。こんなので笑わせてどうする。まあ、モーフィアス(ローレンスフィッシュバーン)が出ている時点でマトリックスなんだけどさ。

 

 さてこれから「メガシャークVSグレート・タイタン」でも観るかな!

                どう考えてもバカ映画

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