このビデオは見られるんだね。卓球の作品でセーフらしい。
さすがに「いちご娘」を初めとしたほかの曲は観られなくなっている。寂しいねえ。
さて、群馬青年ビエンナーレに行った話の続き。このへんはさらっと観ました。
石っぽい質感のオブジェの「ままごと」
黒曜石かと思ったら樹脂の塊を叩き割って、そこにポールスミス的なセンスで着色した作品
僕とアートの融合。「君の名前で僕を呼んで』というパラドキシカルなタイトル
おとうさん!何かが浮いているよ!
実は糸で吊り下げられてるんですけどね。作者はカチョー?
こちらは「DRIFT」というタイトル。下に山と積まれているのは陶片。
やたらとさまざまな陶器のかけらが積まれているんだけど、これ蹴飛ばしそうで怖い。当たり前だけどこの作品、展示ごとに陶器の位置が変わるよね。設置するときは、じゃらじゃらとうるせえだろうな。やっぱり本人が来てこの形にするんすかね。
空間アート?無造作に丸められた模造紙になにやら言葉が書いてありますね。
こちらの作品は優秀賞だそうです。娘曰く「私にも作れそう」
タイトルは「あ、そういえば、踏みつぶしたあれは今、何を見てるんだ」だそうです。作家の皆さん、タイトルにもいろいろと工夫を凝らしていらっしゃる。でもたまに面倒くさいんだか「無題」っていうのもあるよね。
さて今回の展示の中で一番インパクトがあったのがこちらの田中義樹という方が製作した「クリスマス害獣レース」。
僕としてはこの作品に大賞をあげたい。周りの観葉植物は全部ダンボール製
他の作品を見ている間にも、作品下部に設置されているラジカセから四六時中
「ハクビシン!ハクビシン!」(ちなみにさいしょたこ飯!たこ飯!と聞こえた)
とか
「まん、まん、マングース!」
とか
なぜかビートたけしの物まね声で
「アライグマ!アライグマ!」
と連呼する声が聞こえてきており、非常に気になっていたのだ。
狂った夢の中のアトラクションのようだ。四匹の害獣がぐるぐる回り続けるのだ
レコードプレーヤーを改造したものに装置をとりつけ、それをくるくる回している。こんなものが美術館に飾ってあること自体がすばらしい。そして作品をよく見ると、30分ごとにレースが始まると書いてある。
「吊り害獣たちは30分に一度レースをするよ。他の作品をみて待とう」だって。吊り害獣ってなんだ
「春休みの思い出に 見逃すな」とご丁寧にタイムスケジュールまで作品の一部となっている
右の写真のパネルに書かれた
「死ぬのは いつも 他人 ばっかり」
「わんちゃん 散歩 短く がっかり」
というインディーズ系ラップミュージックのライムのような文言を頭に刻みながら待つこと五分、突如上のカラスと狸の吊り下げられているドリルの部分がタイマーで回り始めた。
わかりますかね?吊り下げられたカラスと狸がぐるぐる、ぐるぐる
ほぼ客のいない土曜日の美術館に、シュールな動物たちのレースが開幕。しかも永遠にその勝負はつくことがない。「ハクビシン!ハクビシン!マン、マン、マングース!」の声がドリルの静かな機械音と一体化して辺りに響き渡る。今は僕らが観客となっているが、当然誰にも見られていないときにも彼らは回り続けるのだろう。果たしてそれは存在しているといえるのか?などとデカルト的存在論を大声で叫びながら僕はいつのまにか夢中になって彼らを応援していました。
次のコーナーは映像インスタレーションがいくつかあったのだけれど、どうも僕の琴線には触れませんでした。やっぱり意味不明のオブジェが面白い。
映像コーナーを抜けるとこのような真黄色の作品がその存在を主張。
VOID=空間、虚無、無限というタイトルとは裏腹に、黄色の家々からは溶け出した異物があふれ出している。
おとうさん、これシルバニアの家じゃない?
たしかに昔我が家にあったシルバニアファミリーの家のようだ。これ結構高いんだよね。あれですかね、お宝鑑定団的な店で中古の家を買って作品化したんですかね?
さて他にも作品はありましたが僕も見ているうちに自らをアートとして表現したくなりました。僕よ!アートと化せ!以下の写真をこの曲と共に御覧ください。
BGM:デヴィッド・シルヴィアン「ノスタルジア」
すいません、僕どうやら少し頭がおかしくなったようです
明日からの仕事が嫌過ぎてこんな終わり方