プロディジーのキース・フリントが自殺し、電気グルーヴのピエール瀧が逮捕された。僕の敬愛するアーティストが立て続けに事件性をもって報道された。二人とも名声と富を手に入れたにもかかわらず、人生が突如として激変。
それに比べれば僕の生活なんてまだマシなのかもしれないがやっぱり新しい仕事はきついです。職場の人は親切ですが、その内容がね。
転職して二週間、もうくじけそう。あまりに覚えることが多すぎて、以前の会社の100倍きつい!なんというかシステムがあまりにかっちりしていて、とことんルーズだった前職がなつかしい。ほぼ毎日業務研修、システム研修、DVDでの座学、OJTと情報過多で息がつまりそうだ。しかし戻るに戻れない。自分で選んだ茨の道・・・
職種的には一応同じ業界なのだけれど微妙にターゲットが違っており、したがって仕事の方法が全然違う。言ってみれば、ロックバンドを20年以上続けていたのに突然ジャズバンドに加入した気分。もう泣きそう。しかもなんかね、役職に就くためにテストとかあるんですよ。A4の紙裏表にびっしりと書かれた語句を丸暗記しなければならない!
そのテスト期限が昨日までといったん区切られたんだけど、あんまりやることが多すぎてパンク寸前だったので年下の上司に泣きついて、今月の28日にしてもらったよ。どうしてこうなった?
まあここで愚痴をこぼすのがせいぜいなんですよ。転職したからって決して明るい未来が待っているわけではない。なんとか一年我慢して辞めてるかもな・・・。そのころこのブログを見返したらどんな気分だろう。
そうして今日ようやく休み。少しでも日々の生活を忘れたくて、アートに触れたいと思い調べたところ、群馬県立近代美術館というところで「群馬青年ビエンナーレ」というのが開催されている。小5の娘と二人で出かけました。ここは以前も現代アート関連で行きました。
一年前はまだ楽しかった
この美術館は「群馬の森」という公園内に建っており、今日は暖かく風もなかったので非常に気持ちが良かった。まずはベンチに座りスーパーで買った弁当などで質素に昼食をとる、なるかみ父娘。
庶民の休日を地で行ってます
食べ終わった後、園内の遊具で少し遊んでみる。これはどのくらいの上半身の柔らかさがあるのかを測定する器具です。
おとうさん、なんだかやり方よくわからないね
この健康測定器具はどうでもよいのだけれど、説明の絵の人がなぜかスーツ姿。
営業をサボってここで測定かね
おとうさん、ライドがあるよ!
あ、組織票で数年前にゆるキャラグランプリを取ったぐんまちゃんライドだ。しかし残念ながら3歳から6歳までしか乗れません。
大人用のライドをつくれ!と声高に叫ぶ哀愁のライダース中年
おとうさん、これ何?
ああそれはね、その丸い部分に座った子供を、今君の持っている取っ手を回すことで猛スピードで回転せしめる仕組みの遊具だよ。
折りしもその後、若い親子がやってきて猛スピードで回転させ、そのあまりの勢いにちいさな男の子が上空100メートルほど吹っ飛んでいきました。
ああ!梅がきれいだなあ!
でもおとうさん、あんまりこの梅匂いがしないね
僕はこの時点で碩学の父親として
「春の夜の闇はあやなし梅の花色こそみえね香やはかくるる」
(春の夜の闇は訳がわからんよ。梅の花の色を隠そうとしても、香りまでは隠すことができようか、くらいの意味)という歌を披露したかったのだが、断片的にしか思い出すことが出来ず、「えーと、梅の花はさ、夜は暗いけれど匂いがするっていう歌があるんだよ・・・」とうろ覚えの中途半端な知識を披露。恥ずかしくて一回空に逃げました。
すぐ戻ってきたけど
さて長い前置きを経て、ようやくたどり着きました、群馬青年ビエンナーレ2019。
見てみて、こんな角度でもわたし立てるんだよ!
危なーい!お父さんがまるっきり見当違いの場所で支えてあげるから気をつけなさい
軽い茶番のあと、大人300円(中学生以下無料)を払って入場だ!今回は2階で開催されてます。
この手の現代アート展覧会のいいところは、撮影がOKだということ。動画はNGですが写真は作品名を紹介すればよいそうです。それでは若き才能を見ていくことにしましょう。のっけからインスタレーションの連続。現代アートはおもしろいなあ。
手の映像が上から映し出されてます。特にインタラクティヴということもなし
こちらの作品はこんなタイトルです
そうしてまずすごいと思ったのはこちら。
「世界素」だそうです。これ全部スタイロフォームという断熱材を加工して作ったらしい。気の遠くなるような作業の結晶。本当に細かいところまで緻密に作られている。
よくこういうことを思いついたよね
ペットボトルのふたの外れた部分まで再現。これどのくらい時間かかるのだろう
細かいところを見始めるとキリがないけど、ピン一本まで気合が入っている
アートというよりは職人技みたい。蝶が壁にピンで留められていた!
今日はここまで。また明日!
久しぶりにゆっくりと記事書きました