CDやくざとは、新譜を買うお金がないのでアマゾンやブックオフの中古ショップで血眼になって激安CDを探してはバカのように買い漁る、くたびれた中年音楽マニアのことである。
良い音楽なら、新譜も何も関係ないといえば関係ないですから。それにやはりお宝を探す面白さがある。こういうことを僕は何十年とやってきたのでだいたいCDの雰囲気とかで内容がつかめるのだ。まあたまにトンデモないハズレもあるけれども。
さて年末年始にブックオフの280円CDをCDやくざとしてバカみたいに買っていた僕ですが、
いつ聴くのかな
この間「お宝鑑定団」的な店へ寄ったところ、なんと洋楽コーナーで5枚300円!という夢のようなコーナーを発見。一枚計算なんと60円!小躍りする僕。CDやくざの本領を発揮し、探しに探してゴミのようなCD達の中からこちらの15枚を発掘。
一時間くらいかけて吟味
なんとか数合わせをするためにおそらく聴かないだろうレニー・クラヴィッツやレディー・ガガを選びそうになるのを我慢したよ。別にレニクラやガガが嫌いなわけじゃないんだけど。
それでは、まず3枚ずつご紹介。
左の銀と緑の派手なジャケットはサンディ・トム。
しかも日本盤だった
鏡の中のサンディ~smile...it confuses people
- アーティスト: サンディ・トム
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2007/04/11
- メディア: CD
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こちらはジャケ買いです。伸びやかな歌声の素晴らしい女性アーティスト。二曲目の「I Wish I was a punkrocker flowers in my hair」というほぼアカペラに近い曲が非常に良かった。いい曲だなと思っていたら、彼女の数少ないビデオクリップ曲だった。
よほどあの時代に憧れているのか
英語の発音も聴きやすく心地よい。聴き込みます。
真ん中の二人組はジョセフ・マリックというクラブジャズ系のDJ。
CDの裏面に「コンポスト」というレーベル名を発見直ちに購入。コンポストというのはクラブジャズ系の有名なレーベルでここのアーティストならまず間違いないので迷わずチョイス。
前半はアコースティックギターの絡むそれほどクラブがかった曲ではない、しかし落ち着く感じのする洗練されたインスト。中盤でサンバチックなリズムを中心とした曲が展開し、「よし!当たり」と思ったよ。その後もトランペットが絡んでくるドラムンベース調の曲なども入っていてOK!
これこれ!こういうの!僕の好きな感じの曲調ですよ
一番右の「サマーオブセッション」なる若手系バンドは数合わせで試しに購入。メロディアス路線優先のパワーポップバンドでした。僕の好みからは少し外れていたかなあ。僕がまず懐疑的なのは「美メロ」というフレーズで攻めてくる場合だ。過剰なメロディは人工甘味料の極度な甘さを連想させる。僕、イマイチそういうの苦手なのです。バンドに期待するのはやはりアンサンブルとサウンドで、そこに臭くならない程度のメロディがあること。例えばウィーザーなんかはメロディとバンドサウンドの融合が理想的なんだけど、あまりに歌い上げられたりすると逆に辟易してしまうのです。
いつも思うんだけど、あのメロディの好みというものには一定の法則があるんでしょうかね?つまり、歌謡曲的な歌メロ、つまりはヒットしている歌のメロディ。もちろん中には素晴らしい曲がたくさんあるのだけれど、往々にして僕には受け付けないんですよ。やはり特定の音階の使い方で変わってくるのだろうか。音楽理論的に考えると解るのかもね。あくまで個人の好みですので、好きな人、すいません。
他のCDはまた何回かに分けて書きます。まだ聴いていないものもあるし