アルカノイドⅡってゲーム知ってます?
いわゆるブロックくずしなんだけど、それが進化してエンタメ性が上がり、グラフィックも綺麗になったゲームです。
中古で買えますよ!
ブロック崩しっていつやったか定かじゃないんだけど、多分小学生の時に家族旅行で泊まった旅館にあったやつをやったのが最初だったと思う。
父親に100円ねだったはいいけどあっという間に終わってしまい、悲しい思いをしたっけ。そうそう、そこは確か今はもう廃墟温泉ともいえる鬼怒川だったと思うんだけど、他にも色々なゲームがあった。旅館やホテルのゲームコーナーって、楽しいですよね。他に覚えているのは海賊が
「赤上げて、白上げて、赤下げないで白下げない」
という掛け声に合わせて紅白の旗をボタンで操作するというゲーム。
これ、僕の記憶違いかもしれないのだけれど、最初はゆっくり、ゆっくりで始まるのもつかの間、どんどんスピードアップし、最後は何を言っているかわからないレベルの猛スピード!当然小学生の僕は対応できず、早回しのような声がこだまする中、呆然とその海賊を見続けていた。
アルカノイドⅡに戻ると、このゲーム大学生の時に後輩の家に数本あったソフトのうちの一本だったのだ。その家には本当に数本しかソフトがなかったので、そこで溜まっていた僕らは暇つぶしにとっかえひっかえゲームに興じていたものだ。ちなみにあんまり暇すぎてテトリスを一晩中やっていた後輩は幻覚を見たそうだ。
ファミコン版はさすがに工夫がされていて、特定のブロックを崩すとそれに応じたアイテムが獲得できるという仕組みだった。例えばレーザーのブロックがあったり、ラケットが増えるブロックがあったりという具合だ。とっちゃいけないのは短くなるヤツで、間違えて取った時なんかこの上ない絶望感に襲われたものだ。
で、実際僕はそんなにアルカノイドにはまっていたわけではない。しかし、全然ゲームとは関係のない部分でこのソフトに思い入れがあるのだ。
それはゲームを始める時の起動音だ。
昔のゲームって始まる時に何かしらの音楽が流れるじゃないですか。パックマンのピポピポピーポ!とか、ギャラクシアンのトィルルルルル(古くてすいません)とか。そうして、このアルカノイドにも独特の起動音があったのです。それはどういう音かというと、じゃボタンを押しましょうか、はい。
グングングン!
どうです、わかりますか。もう一度押しますか。
グングングン!
伝わらない人はこちらの動画で確認してください。
グングングン!
僕らは毎日このゲームをやっていたものだから、この起動音が耳にこびりついて離れなかった。みんなで部屋にいて、特にやることがないと、おもむろに誰かがファミコンのスイッチを入れ
グングングン!
また、夜中みんなで寝ている時に、ふと起きだしたヤツがおもむろにファミコンのスイッチを入れ
グングングン!
それを聞いた僕らは
「グングンうるせえ!わはははは」
などと興じていたのだ。
しかし、そのうちにこのグングングン!は何か動作を始める時の枕音のようになっていったのだ。
「どうする、授業行く?グングングン!」
「飯食いにいくっつのは?グングングン!」
「パチンコ行きかねえ。グングングン!」
と、常に何かをする前に口をついて出てしまうフレーズとなっていた。
しばらくは僕らの一部でこの言葉が流行っていたのだが、サークル仲間とは関係ないクラスの友人と一緒にいるときも思わずグングングン!と言ってしまい、訝しげな顔をされることもあったっけ。
さてそうして30年後。
最近小5の娘が歯列矯正をしていて、月に一度矯正歯科に行くのだけれど、その帰りに
「ぐんぐんストア」
という店の看板があるのだ。
僕は折に触れて小5の娘に黄金学生時代の話をして笑わせているのだけれど、その看板を見た瞬間にアルカノイドが蘇り、その話を娘にもした。娘はそれが気に入ったのか、その後矯正歯科から帰る折、ぐんぐんストアの前を通ると必ず
グングングン!
思いつきで書いた記事です今日は