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このままではどうにもならんな/PS1 おもしろレトロゲーム「オーバーブラッド」 (改訂版)

 かなり以前、「VOCALINFO」という謎のサイトで記事を書き、雀の涙の報酬を得たということを書いた。

 

 そんでそこで書いた記事の話。

 その昔、「OVERBLOOD」というPSで発売されたゲームがあった。このゲーム、バイオの柳の下を狙ったと思われるんだけど、意図せずして間抜けなポイントとかがたくさんあって、当時後輩とゲラゲラ笑いながらやったもんだ。それで、そのことについて書いた記事がこちら。
 

 

 このサイトもやる気ゼロだな。一体どういうつもりで運営しているのだろう。それはさておき、僕実はこの記事を気に入っているのです。そこでここに飛ぶのが面倒な人は、こちらに記事を加筆訂正して転載します。読んでね!

 

 1996年にPS1でカプコンバイオハザードが大ヒットしたその数ヵ月後、オーバーブラッドというアドベンチャーゲームが発売された。

いきなりジャケットが「足の裏」のどアップで若干引く

オーバーブラッド

オーバーブラッド

 

  しかし、雑誌の宣伝内容からかなり面白そうな印象を受け、また「バイオ」があまりに面白かったために同様のスリルが味わえるのでは?という期待から購入に踏み切ったわけ。

 2095年の未来社会で記憶を失ったある男が巨大な研究所内でコールドスリープから目覚めるところからこのゲームは始まる。しかし、開始早々、酷寒の部屋から出られないという試練がプレイヤーを襲う!。このゲームは基本的に謎解き要素が強く、それなりに頭を働かせる必要があるのです。だから最初のうちは要領を掴むことができず、いきなり「凍死」という結末の洗礼を受けます。

 

 そのうちになんとか流れを理解し、再起動させた小さなロボット「ピポ」(主人公が勝手に付けた名前)と共に脱出を試みます。この研究所は結構広く、操作性はほとんどバイオと同じ。ただ、若干キャラのポージングのモデリングに難があって、走ったり、部屋を移動したりすると何故か「ざ・たっち」のギャグ「ちょっと!ちょっとちょっと!」みたいな格好になり結構間抜けです。

 また、かがむこともできるのですが、それも力士のすり足のようです。更には、要所要所でキャラが渋い声でしゃべるのですが、それは声優の上手さとあいまって臨場感があります。ところがその一方でキャラの心情描写の場合は、字幕で表示されます。その口調がなぜか否定語に「ない」を使わず、必ず「ん」を用いるので、どんなに緊迫した場面でも、どうもユーモラスな印象を受けるのです。

 例えば「急がんと体がもたん」とか「なんとかなるかもしれんのだが」とか「クソっ!動かんのか!」など、絶対的な口調の統一性があります。まあ、そんなところにこだわってゲームを進める人もいないでしょうが、色々とこういったツッコミ所があって楽しいゲームです。驚いたのは、中盤かなり役に立ちコイツがいなかったら決して先に進めなかったであろうピポがまさかの破壊!

                    ノォ、ピポォー!

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 今見るとグラフィックがひどすぎる。ゾンビの動きがコミカルすぎて怖くない。って多分当時も怖くなかったけれど。こうして見ると、いかにバイオがよくできていたかわかる。

 また、このゲームについてよく言われるのは思いもよらないトラップに引っかかって即死、という点。確かにちょっと足を滑らせただけで奈落に落ちて「うわぁー!」と絶叫後、「YOU ARE DEAD」というテロップが血の流れと共に、非情にも表示されます。

 物語が終盤になるにつれて様々な謎が解け、伏線も回収されるのでストーリーはかなり良く出来ていると思います。ラスボスとの対決がかなりシビアで何度も死ぬのがいただけませんが、クリア後の味気ないエンディングはこのゲームのスタンスをある意味象徴してると思いました。

   

       プレイ動画を上げている方もいます。雰囲気をぜひ味わってほしい

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 記事の表題のとおり、僕は間違ったコマンドを入れたり、何もできなかった時に出るテロップの「このままじゃあどうにもならんな」という言い方が特にお気に入りだった。プレイ動画をざっと探してみたんだけど、みんなサクサク進めているのでそのセリフが見つけられなかった。かろうじて7:40あたりに出る字幕がその雰囲気を醸し出している。

 

そうそう、もうひとつの記事も。映画「ダイ・ハード」のゲームについて書いた。 
vocalinfo.net

ダイハードトリロジー

ダイハードトリロジー

 

  

             こんな内容で書いてました。

 

 ゲームはそれぞれ映画の1・2・3に準じており、プレイヤーは三種類のゲームを楽しむことができるようになっています。まず「1」編は3Dアクションで、映画の舞台であるナカトミ・ビルの中をマクレーン刑事を操作し、敵を掃討しながらエレベータに乗り込むという内容です。

 そして「2」編は主観ショットに変わり、ガンアクションシューティングが楽しめるようになっています。とにかく撃ちまくりの内容である意味爽快感が味わえるのですが、個人的にこのゲームの眼目は「3」編のドライブアクションにあると思います。

 ここでは映画「ダイ・ハード3」に登場するサイモンというテロリストの指名を受け、マクレーンは仕方なしにニューヨーク中をタクシーで走り回り各所に仕掛けられた爆弾を解除しなくてはならないのです。その解除の仕方がかなりアバウトで、とりあえず爆弾に車を激突させれば良い、ということになっているのです。まあ、ゲームなのでそういうものなのでしょうが、むしろこのゲームで驚きなのは目的のためには手段を選ばなくても良い、というところです。というのも、とにかく爆弾解除のためならタクシーはどこを走ってもよく、あまつさえ、通行人が邪魔ならば轢いてしまえというモラルゼロの設定になっているのです。

 しかも市民を轢いてしまった結果、フロントガラスが血まみれになるといった悪意たっぷりの演出もなされています。警官としてどうかと思いますが爆弾解除のためです、とにかくモノをぶち壊したり、市民を轢いたりしてなんとか街を救おうとするのですが時間切れが来ると爆弾は当然無慈悲にも爆発します。しかもその規模は尋常でなく、ニューヨークすべてが吹き飛ぶほどの威力なのです。爆弾が爆発した瞬間には、画面が切り替わり船からごおおおとニューヨークが壊滅する様子を高みの見物するサイモンの様子が映し出されます。いくらゲームとはいえ、やりすぎだと思いました。

 

  こちらはサターン版だけど。

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 マクレーン、ちょいちょい人を轢いてはその血をワイパーでクリア。ゾンビか!古いゲームだけど、こういう感覚がいかにも洋ゲー。のちのGTAなんかに通じるんだろうな。

 今度正にマクレーン」というタイトルでダイ・ハードシリーズ作るらしいね。

 

 僕も若い頃は散々ゲームやっていたのだけれど、今じゃあ全くやらなくなってしまった。ゲームをやる精神が残っていないという老いの事実が悲しい。僕の周りの人たちは僕より結構年上で50を超える人でも最新のPS4のゲームをやったりしている人までいる。その情熱、僕、なし。

 

 

一度書いた記事を直して書くのも面白いですね(自画自賛

kakuyomu.jp