明治カールはスナック菓子の王者だった。小学生の時からチーズがけを食べ続けていた僕はひと月に必ずひと袋は食べるという軽いカールジャンキーだった。
だから東日本からカールの姿が消えるというニュースを聞いたとき、軽いショックとともに、これからどうやって過ごせばいいのかと大げさにも思ったものだ。
そうしてほかのライバルに差をつけろと、近所のドラッグストアで売っていたカールを買い占めたりもした。
もう一年も前の話か
しかし、買い占めたものはいずれ底をつき、僕は軽いカール飢餓状態に陥っていた。ああ、カールが食べたい・・・でも通販で高い金を払ってまでして買うのもいやだな、とカール信者の風上にもおけない生活を過ごしていたのです。
そう、カールは好きだが本物を倍以上の値段で買うことはなんだか嫌なのだ。けち。
ということで僕はいつの間にかカールの代替品を色々と物色するようになった。
お菓子メーカーやコンビニ各社なども実はカールの潜在的需要を嗅ぎつけたのか、こぞってイミテーション・カールをリリースし始めたのだ。だから現在東日本は偽カールの群雄割拠時代ともいえるだろう。その中で我々カール難民はより本物に近いジェネリック・カールで生きていくしかない。
ということで先日こんな記事を書きました。
僕も暇だね、よほど
結果、本家に敵うものはないということになったのだけれど、その後再び別の偽カールを発見したのでその調査結果をご報告いたします。
上記の記事でウェルシア薬局やファミリーマートが類似のカール商品を出していることはご報告しましたが、その記事を書いたところ、僕がブログを購読しているとんぬらさんが
こんな記事でリンク貼ってすいません
「ローソンにも偽カールが売っているよ」
という情報をくださったのだ。
ありがとうございます、僕、早速ローソンへ行って購入しましたよ。
それがこちら
にせカールとして、明らかにその名を意識している。「カーリースナック」って。
さて、カーリースナックを試食。
・・・・軽い。本物よりも軽い食感。味は悪くない。以前紹介したファミリーマートの「か~るいチーズスナック」よりは本家に近い再現度だ。
こちらはしょっぱくてイマイチ
僕は目を閉じ、本物との味の違いを心ゆくまで吟味していると、小5の娘が
「おとうさん、にせカールちょうだい!」
とねだってきて笑う。そう、どうあってもイミテーションなのです。
この「カーリースナック」、さくさくとした軽い食感が何とも物足りないのだ。
本物の明治カールはもっと硬い。そして時に歯の裏にしつこく残り続けるあの粘り気も感じられない。
カーリー君は、時に口内の粘膜をそぎ取っていくほどの硬度をもった本家カールの力強さにかけるのだ!味の方は結構頑張っていると思います。しかしやはりあの七色のチーズ味には到底及ばない。明治カール、だてに数十年の歴史を持っていないよ!
なんだなんだ、「カールを継ぐもの」とか大げさなこと言って、継いでないじゃないか!金返せ!という方もいらっしゃるでしょう。
実はこのカーリースナックが「継ぐもの」(僕の中で)ではないのです。
思いもよらないところに継承者がいたのだ!
それはこの間、娘とドラッグストアをうろついているときのことだった。
「何かまたカールの類似品がリリースされていないか」
という思いから思わずスナックコーナーへと足が向く僕。そして、そこにこれがあったのだ。
一見カールらしさなし
そう、トーハト「キャラメルコーン」のチーズバージョン!
キャラメルコーンといえばあの「キャラメルこォーん、ワォほほほっほー」というCMソングでお馴染みのやはりカールと同じくらい古い歴史を持つスナック菓子だ。
僕は正直あの甘ったるいキャラメルコーンはそれほど好きではない。子供心に「キャラメルコーンがおやつぅ?嬉しくないなあ」と敬遠していたスナックだった。しかし、「ひょっとしたら、ひょっとするぞ」と僕のゴーストが囁いたのだ。
家に帰り、早速試食。
おおお!形こそちがえ、これは(ほぼ)カールじゃないか!
トーハトのDNAが多少入っているが、今まで食べたどのニセカールよりも本物に近い味を持っている!チーズ加減も一番本家に近いですよ。
僕は思わず一気食い!一気食いスナック菓子はカールだけだったのに、この「ウラキャラコーン」も一気食い!
いやあ、変に似せたスナック菓子より、やはり老舗メーカーの底力に圧倒された!
これからはこのウラキャラコーンを亡きカールを思い出すよすがとします。
つうか本物買えって感じですよね
どうでも良いことを力説し続けた僕の書いたメタル小説