TOOLを初めて知ったのはいつなのか、いまいち定かじゃないんだけど、多分このビデオをスペースシャワーTVで見たのが最初だと思う。
インパクトは今でもある
とにかく異様。そしてサウンドがまたあまりにも独特だ。このときはなんかすげえビデオだなぐらいにしか思っていなかったんじゃないのかな。
その後、渋谷のレコファンでKORnの新作(この当時だとLIFE IS PEACHY)を購入した時に、オルタナロックコーナーでこのアルバムがかなりプッシュされていたのだ。
「ヤベェ、ゴリゴリだ。」
とPOPに書いてあったのを今でも鮮明に覚えている。あの当時はしょっちゅうレコファンでCDを買っていたもんだ。ただ、その時も買わなかったと思うんだな。
実際はMTVでこいつを見てかなり驚いて、こりゃTOOLを買うしかないでしょ!となったんだと思う。
気持ち悪いのに見ちゃう
確かにゴリゴリだけれども明らかにその頃台頭していたニューメタル勢とは一線を隠し、独特すぎる世界観をすでに確立していた彼ら。
4ピースバンドだというのに、この異様な音の厚さ。
レスポールの太く渇いたギターサウンド、ギンギンと鳴るベース、土俗的な変拍子を次々に叩きだすドラム。そしてその暗黒のサウンドにあのメイナードの唯一無二の声質が絡み、スケール感溢れる奇跡のようなサウンドを生み出していたTOOL。
ただ当時はネットが黎明期でほとんど情報を得ることができず、ほとんどが謎に包まれていた。このビデオじゃメンバーが全然わからん!
あるときたまたま見かけた音楽雑誌に載っていた写真はドラムのダニーのみで、その姿もパンツ一丁の彼が全身を青く塗って(ブルーマンか!)その体に矢印を貼り付けたといったあまりにまともではないものだった。
これですな。メイナードも青塗り
だから僕はしばらくメンバーがどういう人たちなのかも皆目見当がつかなかった。というか、今でもメイナードはかろうじてわかるけど、他のメンバーの写真を見ても、誰だかわからない。お前本当にファンか!あれほど神のように崇められているバンドだけれど、なんか匿名性が強いんだよね。
このライブだとまだメイナードが前に出てきて歌っているんだけど、その後彼は前に出ることをやめてドラムの横で延々歌うことになります。しかも変なコスプレとかして!
一時期気に入ったのか、このロボコップみたいのでやってた
さて異様なビデオとその革新的な音楽性ゆえ、「AENIMA」アルバムはなんと全米初登場2位だって!こういう音楽がここまで売れる国ってやっぱりすごいな。
- アーティスト: トゥール
- 出版社/メーカー: (株)ソニー・ミュージックレーベルズ
- 発売日: 1999/01/19
- メディア: CD
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僕ももちろんその波に乗ってさかのぼってアルバムを揃えたよ。メンバーはベースが現在のジャスティンではなくポールっていう人だけど、実際あんまり違和感は感じないんだよね。2人とも共通して硬質なベースサウンドを奏でており、それがやはりTOOLのサウンドにマッチするのだ。
それにしても彼らの音楽の素晴らしさは、何度聴いても新鮮だというところにあるだろう。あまりに複雑に絡むリズムや独特の音楽性がそうさせるのだろうけれど、つまりはコマーシャル性がほとんどないとも言える。それなのに人気があるという稀有なバンドだ。ただ、多分日本じゃあんまり人気無いだろうね・・・。しかもここ10年もニューアルバムが出ていないという!パーフェクトサークルとかプシファーとかのサイドプロジェクトはそこそこやってるメイナード、TOOLも出してよ!とはいえやはりTOOLはあの4人でTOOLなのだろう。最近のスピーチでは来年出すみたいなことは言ったみたいだけど・・・。
まさにこちらは最近
続きますよ