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エマーソン・レイク&パーマー/ELP タルカスのインパクト

 今月のPVが初めて10000を超えました!毎日書いててよかった。要因は何つってもレディ・プレイヤー・1の記事でしょう。

 これで多分2000~3000くらい稼ぎました。お金にはならないけどさ

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  最近はさすがにブームも落ち着いて、いつもの僕のブログの通常運転に戻りつつありますが。今回はたまたまトレンド(死語)に乗っかって跳ねたけど、結局今日みたいな記事を書いてしまう・・・でもね、こういうふうに僕の記事を読んでくださる方のおかげで毎日書くというモチベーションが保たれてます。これからも夜露死苦

ソトさんのインテリジェンス溢れるブログでご紹介いただきました。面映ゆい

www.sotoblog.com

 

 それではいつもの音楽記事っす。

 今から20数年前の日曜深夜、PURE ROCKという当時としては珍しいメタル系の番組がやっていた。その頃といえばTVKをはじめとする地方の番組(昔はUHF放送と言っていたっけ)などでしかその手のバンドのPVやライブ映像を見ることができなかったので、今ではおじさんとなった僕らの世代のメタル好きはこぞって観ていた。

 

 普段は主にメタル系のPVが流れていた番組だけれども、何の気まぐれかこちらの曲が突然流れ、僕はそこから目が離せなくなった。

ドラムのカール・パーマーの黒いトレンチコートがやたらとカッコいい!グッチか?ディオールか?

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 それまでの僕のロックの常識の範疇に入らない曲だった。すでにこの時点で彼らは古典で(1990年くらい)、バンドサークルに属していた僕の周りでも彼らを聴いている人はいなかった。

 

 一応この人たちのことを書いておきますと1970年に結成されたバンドです。

 キース・エマーソン

(KEY・とにかく偉大な人。映画『幻魔大戦』のサントラなどでも日本人にはある程度なじみがあるはず)

 グレッグ・レイク

(B・とにかく偉大な人。なんといってもキング・クリムゾンの「21世紀の精神異常者」は永遠の名曲)

 カール・パーマー

(Dr・とにかく偉大な人。18歳ですでにプロとして活動、後にエイジアを結成)

 というスーパートリオだ。

 彼らはそれぞれの苗字をバンド名に冠するというビッグアーティストにのみ許される行為をやってのけていた。名が知られていなきゃこんな名前付けないよね。「佐藤・田中と森下」みたいなことですかね?

 

 僕は近所のレンタル店で唯一あった彼らのベスト盤を借りてしばらく聴いていたんだけれど、ほかの曲も聴きたくて仕方がなかった。そんな折、同じ大学のクラス友人がたまたまロック好きで、高校生の時にELPを聴いていたという。しかももう聴かないから一枚500円で売ってくれるというのだ!やった!そうして手に入れたのがこちらの3枚。

                    どれもが名盤!

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 ただ、僕のアパートにはレコードプレーヤーがなかったので、実家に帰った時にようやく聴くことができたのだ。そしてこのアルバム『タルカス』を聴いた時の衝撃は今でも忘れられない。

 プライムで聴き放題ですね

Tarkus

Tarkus

 

 

 一体どんな曲がかかるんだ?とワクワクしながら針を落として飛び出したサウンドの斬新さ!変拍子を多用したヘンなメロディのあと、エモーショナルなグレッグのヴォーカルが流れ込む。A面は「タルカス」一曲のみの構成だった。

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 今聴いても一気に最後まで聴いてしまうほどの完成度。

 

 さて、曲やテクニックのことは言わずものがななんだけど、みなさん、やはり気になるでしょ!このジャケットのヘンな動物!

 コイツがまさにタルカスですよ。そしてこのタルカスのストーリーがジャケットの内側に描かれており、曲を聴きながら不思議なタルカスワールドを堪能できるというわけ。

           キース・エマーソンが考えてお話にしたようです

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   それでは、タルカスのお話、始まり始まりー。

 

 その昔、地表がカラフルなストライプで成り立つ不思議な世界で火山が噴火しました。その山のふもとでひとつの大きな卵が割れて出てきたのはアルマジロと戦車が融合した不思議な戦闘生物タルカス

        BGMは一曲目「噴火」~「ストーン・オブ・イヤーズ」

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 タルカスは体の両側に生えた強力な大砲で、出会う戦闘生物を片っ端から木っ端微塵にしていきます。

       プテラノドンみたいなやつを破壊。BGMは「アイコノクラスト」か。

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  更にカブトガニとトカゲのイマイチ弱そうなフュージョン動物をも駆逐。BGMは「MASS」だろう。

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 向かうところ敵なしのタルカス。しかしここで強力な敵、

体はライオン、しっぽはサソリ、そして顔はホームレスのおっさんというマンティコアが彼の前に立ちはだかる!

             BGMはもちろん「マンティコア!」

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      タルカスは強敵を前に激しく闘う。BGMは「バトルフィールド」そして・・・

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 不意をつかれて目に毒針を食らったタルカスは眼球から流血!死を悟り、海へと向かう・・・(なぜかに刺されたのは右目なのに、海に入るタルカスの左目から血が流れているんですけど)。BGMは「アクアタルカス」

 

 僕は楽曲の完成度と、この妙にユーモラスかつどこか哀しさが漂う世界観にやられた。今でも定期的にこのアルバムを聴いてタルカスワールドに浸るのです。ちなみにタルカスワールドはA面のみでB面(というか後半)ほぼコンセプトとは無関係な曲の連続。もちろんクオリティは高いですよ。

 

 さすがにELPを一回では語れませんので続きはまたあとで。

 

おっ、いくらかまた読んでもらえてますよ!7000PV超えた

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