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メグという映画予告編のヘンな字幕、そして素晴らしいショートSFフィルムたち

ジェイソンステイサムの巨大サメ映画の予告編。すごいんだけど、字幕が翻訳ソフトを使っているらしく、amazonのサクラレヴューのような間抜けさで笑う。わざとやってるのか?あと、サメがデカすぎる。

        金かけたサメ映画、ディープ・ブルー以来じゃない?

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明らかに中国資本の映画。この字幕もその影響だろうか?チャイナマネー、すごいね。当然出演者も中国系の俳優。まあそれはそれでいいとして、とにかく冒頭にも書いたとおり字幕が英語の教科書を中学生が訳したみたい。例えばこんな感じ。

「外にモンスターがあります」

と女の子が発言していたり、「OH MY GOD!」のセリフを「我が神よ」と直訳していたり、「IT’S A MEGALODON!」とステイサムが緊迫した表情で言っているのに

「それはメガロドンです。」

とか出てきて笑う。そしてそのセリフを受け

「彼は冗談だよね」

とクルーが言う。なんだこれ!全編この字幕で見たい!多分違うだろうけどね。

他にも

「それを見つけて、殺す必要があります」

「なぜあなたはそれにトラッカーをいれないのですか」

「あなたは今までサメ週(原文ママ)を見ていないのですか」

「彼はちょっと負の態度をとっている」

「これを噛んで、あなたは酷い・・・」

のようなバカ字幕が次から次へと出てくる。そのうちこの予告編なくなるかもしれないから今のうちに見たほうがいいですよ。サメが無駄にでかいし。

  何故かこんな商品が。誰が買うの?

 

 サメ映画といえばジョーズ以来、サメ映画が連綿と作り続けられているって知ってます?「シャークネード」(ちなみに5まである)「シャークトパス」「ダブルヘッドジョーズ」「トリプルヘッドジョーズ」「フランケンシャーク」「メガシャーク」「メガシャーク VS メカシャーク」「アイス・ジョーズ」「ビーチ・シャーク」「シン・ジョーズ以下略・・・まあ知らなくて全く問題がないのですが、最近アマゾンプライムに結構な量のサメ映画ラインナップがあっていつ見ようか、いや見なくちゃ!という気持ちでいっぱいです。そのうちご報告します。

 

 さて、サメ映画はともかく、YOUTUBEには無数の動画が投稿されていて、AIのしわざなのか、視聴の傾向から色々と僕にオススメしてくるのですな。で、最近はSFショートフィルムを見るのに凝ってます。まずこれはなかなかクオリティが高かった。FTLという作品。

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 最近はCG技術の発達でこういうインディペントな作品でもハリウッドに見劣りのしない映像が作れるのですね。

 タイトルのFTLとは「FASTER THAN LIGHT」(光速より速く)のことで、未来の光速宇宙船の実験シーンから物語は始まる。

 有人の宇宙船の実験て危険じゃないの?という疑問はさておき、光速飛行中の映像はなかなか興味深い。「インターステラー」っぽくもあるけれど。最後はなんかクラークの小説みたいな終わり方だけど、16分という時間でよくまとまっています。

 

 THE LAST MAN

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 コールドスリープが突如終了し目覚めた戦士が見たものは荒廃しきった都市だった。人っ子一人いない街をさまよう彼が最後に見たものは・・・?

 なるほど「THE LAST MAN」です、最後のオチは。派手さはないけれども、廃墟の都市の描写が非常によくできています。ほぼセリフ無しなので英語も問題なし。

 

SENTiNEL

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 どこかの田舎で倒れている青年。気づいた彼は腕に埋め込まれた数字が刻々とカウントダウンされているのを見る。ポケットから取り出した透明のガジェットで200mほど先の小屋に武器があることをさとるが、突然あわらわれた戦闘機らしき兵器に攻撃される。必死に逃げる彼。逃げるときはジグザグに逃げようよ!

 ほとんどストーリーはなく、ただ兵器と対決するだけ。あっという間に終わるので軽い爽快感はあります。

 

TRAVELLER

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登場するポッドレーサーみたいな乗り物は格好良く、VFXもかなりの水準。しかし肝心のストーリーはあって無きがごとし。いろいろ説明不足でなんのことやら・「OK、TIME TO GO」とか言われても・・・字幕が出るので会話はわかりやすいです。結局レイチェルはどうなったの?

 

 こういうのを立て続けに見ていると色々と状況がなんとなくつかめてきます。この手のショートフィルムのコンテストか何かがあって、それに応募された作品のようです。で、以下の「The Surface」はアワード・ウィニングとなっているのでそれなりに評価されたようです。

 戦争後の未来、何らかの理由で背中にバッテリーを埋め込まないと生きられない人たちがいる。ひとりの女性が登場し、アンダーグラウンドショップで青く光るバッテリーを購入後、自宅に帰るとまだ小さな男の子が寝ており、背中にバッテリーが装着されている。眠ったままの子供が抱えているタブレットには「TAINTED」というおそらく戦争用に作られた人造人間の情報があった。TAINTEDの使う黄色いバッテリーは永久電池で、少年んお青いバッテリーはすぐに切れてしまうのだ。母親はその黄色いバッテリーを手に入れるために一人危険な「SURFACE」へと向かう

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 母親役の女性、もう少し綺麗な女優を用意できなかったのかなあ。あと、TAINTEDの造形が安っぽくて80年代のインチキSFみたいだが、それ以外は上手くまとまっている。THE LAST MAN同様に未来の廃墟の描写は今たやすいのだろうか。昔何かで見たけど今はホント素人でもそれなりに使いこなせば背景をCGでそれっぽくできるソフトがあるんだよね。みんなそういうのを使って表現しているのだろうなあ。

 

 傑作ばかりではなく、ダッサイのもあります。

 タイムトラベルものなんだけど、消え方とか登場の仕方とかがダサい。

   

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暇にあかせていくつも作品を見ていると気づいたことがある。

「DUST」というYOUTUBEチャンネルがあって、そこでかなりの数のSFショートムービーが公開されているのだ。

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HPにはウィリアム・バロウズの警句

「When you cut into the present,the future leaks out.」

が掲げられており、志は高そうだ。

このプラットフォームに世界中のフィルムメーカーが投稿して未来のハリウッド大作を作ることを夢見ているのだろうか。

ブラックホール。ブラックユーモアが効いている、洒脱なショートショート

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THE STOWAWAY(密航)。ほとんど会話劇であるけれども、結末は切ない。女の子がかわいい。

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沢山ありすぎて貼りきれません。また機会があればご紹介します。最後はCGアニメ作品の傑作をどうぞ。

the ocean maker

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世界にある無数の物語のうちの一つ

kakuyomu.jp