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ヌンチャク!K.C.H.C!

 20年くらい前にTVKのとある番組で一時集中的にこのビデオが流れてた。

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 なんじゃこりゃ!すげえ!

 当時ハイスタのようなパンクバンドはかなり盛り上がりを見せていたけれど、まさかここまでハードコアな日本人バンドがいるなんて!

 この頃の日本のハードコアバンドだと、ちょうど僕が頑張ってバンドをやっていた頃に人気だったガーリックボーイズとか現在でも活動するブラフマンとかニューキー・パイクスがいた。

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 ニューキー、2度ほど対バンしたことがあったけどすごかった。大人気で、彼らの演奏が始まると同時に人が飛んでた。それに比べて不人気騎手の僕らは空回りをしていたっけ。

 あと、何度もライブハウスで一緒になったココバット。今もやっているということが心底尊敬に値する。

        ベースの坂本君僕とほとんど年変わらないはずなんですけど

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 まだたくさんいたけど、こういう中で少しあとになってヌンチャクが出てきたのだ。1995年くらいからかな。

 彼らはとにかくカッコよかった。ツインヴォーカルというスタイルと、何より曲がいいという点で当時のシーンでも突出していたと思う。ギターの音がとにかく図太く、かつキャッチーなリフが満載。ハードコアでありながら聴きやすいのだ。大体センスのないハードコア/メタルだと途中でアルバムを聴くのをやめたりすることもある中、ヌンチャクにおいてはギターのセンスに加えて野太い向氏のヴォーカルと絶叫系の岡田氏のヴォーカルが絶妙に絡み合い、全く飽きが来ない。

かなりの安値で手に入れられますよ 

  とりあえずこのセカンドが音質、曲、勢いのピーク。よくこれを当時作ったな。

 千葉県柏市という地元をプッシュするセンスや詩の域にまで達した歌詞も魅力をさらに倍増させていた。彼らが標榜していたのがK.C.H.C.というフレーズだが、なんのことはない、柏シティハードコアの頭文字をとっただけという。

 モヤさまで柏市を訪れた回はヌンチャクがBGMで流れていて笑った。

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 どうでもいいけど僕はこの大好きな番組の音楽ディレクターが他人のように思えない。おそらく同年代で、聴いて生きた音楽の傾向はほぼ同じだろうと思えるからだ。

例えば人形が出てくる時には必ずメタリカの「マスター・オブ・パペッツ」、もしくは聖飢魔Ⅱの「蝋人形の館」がかかるし、魚関係の時には必ずフィッシュボーンの曲がかかる。いちいち場面において意味のある曲が使われているのだけれど、その意味がわかったときは嬉しい。

 

 ヌンチャクの話。彼らの曲のタイトルセンス、素晴らしい。

         「人情ヴァイオレンス」という奇跡のようなタイトル

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 僕がやっていたバンド、こういうのを見ると志がハナっから違ったのだなあと反省する。そして2NDの『ヌンチャクラ』はかなり聴いた。今でも聴く。

   3RDの「都部ふぶく」も当然持っていたのだがロスト。でも下のベストで十分事足ります

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 セカンドアルバムを聴きまくったあとに出た待望の「都部ふぶく」 

都部ふぶく

都部ふぶく

  • アーティスト: ヌンチャク,向達郎,溝口和紀,小島淳,飯泉良平
  • 出版社/メーカー: HOWLING BULL Entertainmen
  • 発売日: 2000/03/15
  • メディア: CD
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  一曲目のタイトル曲からして新境地

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 プロデュースの関係なのだろうが、Aメロのリフ部分でドラムのスネアが跳ねる感じがいまいちよく聞き取れないので、この曲の魅力が半減してしまっていると僕はいつも感じてしまうのだ。正直なところ、前作の「ヌンチャクラ」のほうが僕は好きです。そしてこのアルバムを最後にヌンチャクは解散。何年か前に再結成ライヴなどもしたようだけれど。その後ヴォーカルの向氏はkamomekamomeというバンドで今も活動中。

          いやあ、カッコイイね!客も素晴らしい!

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 縁というのは不思議なもので後年、僕が東京から現在の田舎町へと戻り、ここで参加した社会人の吹奏楽団で知り合ったパーカッションの男の子がなんとヌンチャクのメンバーと同じ専門学校出身で、彼らのライヴを見たり、手伝ったりしたという。

  そしてまたヌンチャクも「縁あって・・・」というマキシシングルを出している。彼らと志の近い「DEATH FILE」(このバンド名も大概だけど)との共作。

 ここまで来るともはや知る人ぞ知る、という世界。ミニアルバムなのに、妙におまけが充実しているのが笑える。

 デスファイルのヴォーカルの人はその後UNITEDに移ったそうです。このシール、貼るとこない

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何かの縁です、読んでくださいな

kakuyomu.jp