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アマゾンプライムでゴルゴ祭り/ゴルゴォ~

 アマゾンプライムビデオが以前にも増して充実。キックアスとかバットマンインセプションといったノーラン作品、ロバートダウニーJrのシャーロック・ホームズまでもラインナップ。ワイルドスピードもほぼ全作品が観られる!でもワイスピ、どれから見ていいのかもはやわからない。1・2だけは見たんだけどあとは途中でやめたり、面倒くさくなったりで。

 

 そうしてそのようなハリウッド最近作の洪水に押し流され、溺れそうになり、あわてて陸に上がっては結局70年代のヘンな日本の映画を観てしまうという僕です。

 

 今回はあの「ゴルゴ13」を鑑賞。2作そろい踏みで、なんと高倉健氏と千葉真一氏がそれぞれ主演をつとめてる!健さんVSソニー千葉

 

 さて、どんな感じだったかというと・・・

 まず僕は評価の高いソニー千葉版を最初に観ました。「ゴルゴ13/九竜の首」

ゴルゴ13 九竜の首
 

          YOUTUBEでもお金を払って鑑賞できます

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 冒頭、香港である人物が殺される。そして海に浮かぶ死体。同じ手口で殺された3人目の犠牲者だ。憤りを隠せない香港警察の敏腕刑事スミニー。

 いきなり面白いのは香港人だろうがアメリカ人だろうが、全員日本語で会話する!最初ものすごい違和感があるが、吹き替え映画なのだと思い鑑賞していると気にならなくなる。

 ゴルゴが主人公ではあるけれど、話を引っ張る役割としてのスミニー刑事。このスミニーはかなりの腕利きで、犯人逮捕には無鉄砲な行動も辞さない。

 チンピラを捕まえるシーンでは逃げる相手を追うために、善良な市民のバイクを勝手に拝借!しかも何故かバイクなのに走って逃げるチンピラに追いつけない!面白すぎ!予告でそのシーン、一瞬見られます!

 

 さて場所は変わってなんとマイアミ(実際はそうじゃないと思うけど)。まるで007の映画を見ているような錯覚に襲われる。なんと豪華なのだろう。

 そして登場したクルーザに乗っている依頼人の麻薬シンジケートの親分外人が

「もう時間じゃないか!本当に来るのか、ゴルゴは!」

 と海上になんの姿も見えないのでもどかしい様子。遠くのホテルからは手下がゴルゴが現れるのを監視中。すると、いきなり海中からバシャッとゴルゴが登場!なんだそれ!でも、顔はかなりゴルゴっぽいぞ!

 そして着替えるやいなやライフルを取り出し、監視している手下を二人とも狙撃し、殺してしまう。

「人目を避けろと言ったろう!」

ビビる依頼人。平謝りで仕事を依頼し、ターゲットの写真を葉巻で燃やすゴルゴ。

 ここで一旦聞いたら耳から離れない

       ゴルゴォ~、ゴルゴォ~

 という女性ファルセットの主題歌が流れる。今も僕の頭の中でこのメロディがループ中!どうにかして!

こちらに飛べば、プレビューでその曲を嫌というほど聴くことができますよ!

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 千葉ゴルゴに与えられた仕事は香港の麻薬界支部長の周雷峰なる人物の暗殺。ほとんど会話することなく依頼を引き受けたゴルゴは香港へと飛ぶ。

 ソニー千葉の映画なので若い志穂美悦子も登場、中国人刑事リンレイとして周の経営するクラブに潜入捜査をしているのだが、単身敵のアジトに乗り込んで捕まり、スミニーが助けに来るもののあっさり殉死。

 

 それにしても敵のアジトの場所がヘン。ブヨブヨのプラスチック片が山のように折り重なって積まれている場所で、いったいここは何の為の場所なんだ?という疑問が先に立ってストーリーどころではない。そうしてここで昔の銃撃戦が繰り広げられる。あのバキューン!バーンという昭和生まれの人なら懐かしく響く銃声!証拠隠滅のために倉庫を爆破!

 

 一方ゴルゴも周のクラブで様子を伺う。ここでポランスキー(なんとジェリー伊藤!)という周を影で操る黒幕が登場。ポランスキーは5歳くらいの幼い娘を連れており、常にそばに置いている。

 ポランスキーを伺うゴルゴ、突然気配を感じ、ハッとしてものすごい形相で振り返る!

「おじちゃん、ドラゴンと同じ目してるね」

 無邪気にゴルゴに話しかけるポランスキーの娘。小さな女の子にかなり本気でビビるゴルゴ。なんだそれ!

 店を出たゴルゴは、偶然にも裏手で紅蘭という女が妹を売った男を撃ち殺す場面に遭遇。銃声を聞きつけた警戒中のスミニー刑事が来るが、彼女をかばうゴルゴ。これは後の伏線。

 スミニーはリンレイの敵を取るために周を逮捕する手はずを整えるが、その前にゴルゴが周を狙撃するという情報を入手し警戒する。

 

 ゴルゴは周が資金を出して完成させた市民プールのオープン記念式典で狙撃する計画を立てる。ゴルゴはプールで観光客を装って下見をしていた。その際、ライフルのスコープを新聞で隠して周囲を伺うのだが明らかに不審者!ゴルゴォ~!

 しかし、当日ゴルゴが周を狙撃しようとした直前に、別の女殺し屋が周を撃ち殺してしまう。不審に思うゴルゴは依頼主に真偽を問いただすと「本当の黒幕がいるはずだ!10万上乗せするからそいつをやってくれ」との依頼を受ける。

 

 ポランスキーを黒幕と睨んだゴルゴは彼と同じ飛行機に乗って日本へと向かう。途中、例の娘に遭遇し、「あ、ドラゴンの目のおじちゃん」と無邪気に話しかけられる。さすがに子供には優しいゴルゴ、まさかの微笑み!そして彼女の胸にコサージュをつける。まあ、そのコサージュ、盗聴器なんですけどね。

 一方スニミー刑事もゴルゴを追って日本へ来る。日本へ留学している妹と合流し、京都へと向かう。スミニーはゴルゴの部屋へ押しかけるも、ゴルゴに逃げられてしまう。

 京都でもゴルゴは観光客を装い、割とデカ目で目立つ8ミリカメラを使い、ポランスキーとFBIの連絡員の会話を録画することに成功する。そんな場所で大事な会話する?とにかくその映像を読唇術のおばちゃんに見せてポランスキーが亡命を企てていることを知るゴルゴ。ポランスキーは麻薬シンジケートの情報を売って、FBIに保護してもらうように手はずを整えたのだ。

 香港に戻ったポランスキーを追って再びゴルゴも香港へと入るがスミニーに執拗に追われる。路線バスの屋根に乗っかったりと大捕物の末、偶然出会ったクラブで助けた女にライフルのスコープを渡して捕まるゴルゴ。一晩不眠で黙秘し続けたゴルゴ、証拠不十分で釈放。しかしゴルゴは今度はポランスキーの手下に襲われる。廃車置き場でチンピラを空手でのすものの、シュルツと名乗る外人にピストルで狙われるゴルゴ。

「地獄へ行って、シュルツにやられたとそう言いな!ゴルゴ13」

みたいなことを言われるが、クレーンにぶら下がってからの鉄パイプ投げでシュルツは絶命。ゴルゴ、どんだけ肩あるの!?

「上から落ちる獲物を狙うのが一番難しいとお前さん知ってたな」

と、どうでもいいセリフがシュルツの最期の言葉。

 

 最終的にポランスキーが立てこもる島にゴルゴから情報を得たスミニーが押しかけ、派手な銃撃戦になる。つっても、昔の銃撃戦なのでしょぼいのは致し方なし。

 警察とギャングが殺し合うさなか、ゴルゴはのんびりアクアラングで密かに上陸。断崖絶壁をロッククライミングよろしく登るゴルゴ。ポランスキーがヘリで脱出するのを見越して風に吹かれてブラブラしながら待つ。

 予想通りポランスキーは迎えに来たヘリで娘と共に島を脱出。娘に優しく語りかけるポランスキー

 

 ここで僕は何度となく登場した娘が最後の鍵になると予想。つまり、幼い娘のためにゴルゴはポランスキーを見逃がすのではないかと思ったのだ。

バーン!

眉間を打ち抜かれるポランスキー

「ひでえ!」

思わず画面に向かって叫ぶ僕。

そうして死体はそのまま海へ落ちる。娘はよ!

 

最後に

「ゴルゴはすべて計算していたのだ(中略)・・・全ては正しかった。そして終わった」

という内容のナレーションが流れ、例の

       ゴルゴォ~、ゴルゴォ~

 

・・・ゴルゴォ〜じゃないよ!

 その後娘どうなったのか、一切描写なし!かわいそうでしょうが!

 ラスト、香港の空港でゴルゴを待ち伏せていたスミニー。人形みたいな千葉ゴルゴの表情。突然スミニー、ゴルゴを思いっきり殴る。これもよくわからない。ゴルゴ殴られ損!

 まあ、いろいろ書きましたけど、面白かったです。

 そうそう、ゴルゴのスーツファッションはかなり良かった。黒に白のストライプジャケットはどうかと思うけど、ラストの空港のシーンのブルーのスーツの着こなしはシビレた。何故か背中からのショットの時だけ雨が降ってたけどね。

 

 千葉ちゃんゴルゴに字数を費やしすぎた!3500文字!

 健さんゴルゴについてはまたあとで。

 

角川のコンペにカクヨムから応募できるのでしようと思ったら、15万字までだった!17万字って我ながら書きすぎ!

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