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ストーン・テンプル・パイロッツ 新譜出たね!

 「!」付きでタイトルをつけたけど、ストーン・テンプル・パイロッツ(以下STP)って日本で人気あるんですかね。

 

 この間、激ロックを観ていたらこの記事があって、

gekirock.com

軽く試聴して懐かしさに思わず衝動的に楽天でアルバムを購入したんだけど、在庫切れというメッセージアンドキャンセルの報告が。新譜の感想とともに記事を書こうとしたんだけど、まあいいか。仕方なく今は試聴で我慢していますが、これがかなりいい。

新ヴォーカリストもウェイランドの面影を残しつついい仕事をしています。

 

            現在の手持ちのCDがこちら

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 STPは1ST「CORE」の時から聴いてました。いつだったっけな、例によって新宿のレコファンで中古の1STアルバムを見つけて、しかもそれがどういうバンドかわからないまま、何となく良さそうだ、という直感だけで購入したのがきっかけ。まあ20年以上は前ですね。年とった。

 よもや人気急上昇中のバンドであったとは当時思いもよらず、一介のマイナーバンドにしてはやけに完成度の高いアルバムだな、と無邪気に思い込んでいた。 

 今聴き直してもかなり音質はよく、程よい重さのメタル系のギターがグランジオルタナブームに沸き返っていた90年代に熱狂的に迎えられた。

 当時はニルヴァーナやその他のバンドの焼き直しのように揶揄されていたらしいが、そういう音楽を浴びるように聴いていた僕は微塵もそんなことは思わなかった。BUURN!なんかでも2NDの評価低かったけど、それを見て僕は「こんなにいい作品なのに解ってないな」と思ったものだ。そう、むしろ既にこの1STからSTPはバンドとしてのサウンドを確立している。巧みなコードの組み合わせと、セクシーなウェイランドのヴォーカルがこのバンドの魅力だ。

ディストーションにコーラスかけてギターを弾きまくった

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 思わぬ拾い物をした、と僕は当時そう思って彼らのアルバムを聴いていたらすぐにこちらのアルバムが発売された。

「紫」という漢字が端っこに書かれているからタイトルは「パープル」 

 このアルバムは決定的だった。とにかく捨て曲がなく、完璧なロックアルバムだ。アルバム全曲通していい曲選手権とかあったら、かなりの上位に食い込むに違いない程の完成度だ。(1位は鉄板でメタル・マスター)1STよりも落ち着きを見せた分、曲に味わいが出ているしリフについてもかなり斬新なフレーズが多かった。そうしてサビのマイナー調の男臭いメロディ。

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 僕はこの2枚で彼らの虜となり、ギターで何曲もコピーしたものだ。どの曲でも結構面白いコードが使われており、僕はそのおかげでかなりギターが上達した。そしてその覚えたコードで何十曲とオリジナルソングを作り、後輩たちを誘ってバンドで演奏したのはいい思い出。

 

 とはいえ実は僕、デビューアルバムから彼らを聴いているくせに、未だメンバーの名前を知らない。初代ヴォーカルのウェイランドの名前だけは覚えているが、彼はもはやこの世の人ではない。オーヴァードーズでその短い人生を終えてしまったという、あまりにもロックスター然とした生涯だ。

 そして、実は今回の新譜は3人目のヴォーカリストなのだ。では2代目は誰だったかというと、なんとリンキン・パークチェスター・ベニントンだった。

 こちらの事実も、僕は最近まで知らなくてビックリした。アンテナ低すぎ。そうして、彼もまた鬼籍に入ってしまった。だからSTPはヴォーカリストにはあまり恵まれていないバンドだとも言える。

 アルバムの話に戻ると、膨れた期待を持って聴いた3RDアルバムは正直肩透かしだった。

       

 

 あの攻撃性が薄れ、なんだか軽いサウンドになってしまっていた。ふわふわ、ぺらぺらという印象なのだ。加えてウェイランドのヴォーカルも迫力がない。この頃おそらく麻薬漬けで体調も良くなかったのではあるまいか。声質が1ST2NDに比べて薄っぺらいのだ。バンドの状態もかなりひどかったらしく、少々活動を抑えたあとにNO4が発売される。

        

こちらは再び力強いギターサウンドが復活し、骨太のサウンドが聴ける。しかし僕はこのあたりでほとんど彼らを聴かなくなっており、次のアルバム「シャングリラディーダ」に至っては持っていない。

       

  

 そうして彼らを忘れかけていた頃、ブックオフで500円でこのアルバムを発見した。ああ、まだSTPやってたんだ!と思い購入。こちらは往年のSTP節が聴ける、いいアルバムだった。

       

 

日本にそのうち来るんですかね。

 

今回の記事オモシロ要素ひとつもなし

kakuyomu.jp