こちらの「キルラキル」、久々に観たTVアニメ。
数年前にでっかいハサミを背負う女子高生というヴィジュアルが気になってはいたのだけれど、見る術がなかったので忘れていたらこれもプライムで観られるではないか。
ということで早速第一話を鑑賞すると、これがすこぶる面白かった。特にかなり独得な世界観のつくり方とか、ストーリーの運び方、キャラ立ちなどがズバ抜けている。10代で「うる星やつら」や「炎の転校生」が大好きだった僕は、似たようなテイストを感じ、3日ほどで一気に全23話を観てしまった。
全話一気にミルラミル!
それにしても2~3年前からその気配はあったけれど、こういう風に自宅で手軽に様々な作品を見られるという視聴形態は、いよいよ最終局面に入ったのではないか!?動画配信サイトは数あれど、いずれはコンテンツの充実の差と料金設定で勝負はつくのだろう。そうして町のレンタルビデオを駆逐してきた大型店舗が今度は獲物となり、僕僕はアマゾンに取り込まれるわけですけど。
キルラキルの話。
「生命繊維」という特殊な力を人間に与えるギミックを軸に、大げさなパースと激しい動き、健康的なお色気と大時代的なセリフ(「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」の言葉が出てきた時はびっくりした)で異様な熱気を放ちつつ話は進む。
ただ、途中武闘大会みたいのが始まってからややダレる印象は否めない。全23話であるから、その話数稼ぎなんじゃないのか?と勘ぐっているのだがどうでしょう。作り手はまあ大変だよね。
基本的には勝っちゃ負け、勝っちゃ負け、の繰り返しと破天荒なギャグ、そして謎が要素となっているストーリーなので致し方ないとしても、僕はこの中盤の話を見ているウチにある確信を持った。
これは・・・プリキュアだ!
いや、あのね、子供が昔好きだったので一緒に見てたんですよ!フジワラの原口氏みたいにね!ということで僕は特に「スイートプリキュア」「スマイル!プリキュア」の2シリーズはほぼ全部見てた。
結構コテコテのギャグが展開され、思わず吹き出してしまうこともしばしば
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特にこの「スマイルプリキュア!」は、かなり娘もハマっていたので僕は全力で彼女をサポートしていました。例えば池袋サンシャインで夏に毎年開催されるプリキュアのイベントへ二人で足を運んだ。
このように立体化したプリキュアたちが出迎えてくれる
この後、どう見ても大人の男性の体格の男性が中に入っているとしか思えない全身の着ぐるみショーを見ながら娘は嬉々として踊っていたものだ。
ステージ前には大きなお友達がいてビビった 今となってはいい思い出
当時娘があんまり憧れていたので、彼女を喜ばせるために僕はさらに勢い余ってコスチュームを制作!
ダイソーでフェルトを大量に購入し、数時間かけて完成。こちらはキュアビューティの服です
両面テープとかでテキトーに作ったので理想には程遠いけれど、子供は喜んでたからいいか!
写真の手に持っているコンパクトは、パーツを入れ替えることでセリフが逐一変わるというものすごく良く出来たおもちゃだった。それなりの値段だった気がする。今や全て天井裏でひっそりと眠っている。
さて、「キルラキル」のどんな窮地に立たされても最後は何かしらの手で逆転する(ある意味王道の)ストーリー運びとか、キャラの感じとか、クライマックスに向けての加速度的な何でもあり的展開、等がまさにプリキュアだったのだ。
対象が子供か大人かの違いはあるけれど、骨子はほぼ同じものだと僕は思っている。試みにプリキュアの戦闘場面とキルラキルの戦闘場面を差し替えても違和感ないんじゃないかな。だって僕見ている途中で「あれ、オレいつからプリキュア見てたんだっけ?」と思ったもんね。
そして物語が佳境に入ると、もはや初期からは考えられないほどの大風呂敷が広げられ、伏線の回収と、どんでん返しに次ぐどんでん返しという視聴者を快く裏切るストーリー展開になる。舞台のスケールも巨大学園都市から日本全国~地球/宇宙規模にまで発展(このあたりがまたプリキュアっぽい)するのだ。なんだこの話!
人衣一体!
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普段アニメを見ない、おじさんの僕でも最後まで見ることができたので、個性的なアニメを見たい方はぜひオススメですよ、プライムで。
こちらはメタルミュージックと女子高生の取り合わせ小説