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ニルヴァーナ/NIRVANA 

         大好きなNIRVANA、あまりにビッグなニルヴァーナ、書くのが難しい

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 1991年、大晦日。この日はなんとメタリカをヘッドライナーとしてテスラ、サンダー、ヨーロッパが参加するカウントダウンメタルイベントが東京ドームで行われた。

 僕はたまたま当時活動していたバンドのファンの女の子と、何かのきっかけで一緒このライヴに行くことになった。ファンの子といっても、別に彼女とは何かあったわけではなく、あくまでもメタル仲間としてですよ。

 

 ちなみにこの公演は肝心のカウントダウンのときに『ONE』を演奏中だったのをドラムのラーズが無理やり曲を止めて取ってつけたようなカウントダウンを行ったという伝説のステージだ。客はカウントダウンの表示をみて「演奏中だけど年越しちゃうんじゃない!?」とハラハラしながら見ていたのだが、まさかの演奏中断!笑った。

 

 ライヴ終了後、終電が出てしまったので、新宿でオールナイトの「ターミネーター2」を観て夜を明かしたのもいい思い出。

 まあ、それはどうでもよくて、そのコンサートが始まる前にドームの巨大スクリーンで何度も流されていたPVが言わずと知れたこれだった。

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 今更僕がどうこう言う曲ではないんだけど、とにかく一部しか流れていなかったにもかかわらず、「うわなんだここのバンドすげえ!」と、まるでドカンと殴られたようなインパクトを与えられた。

 今見たってカートのかっこよさは言わずもがなだ。ボサボサの金髪のロングヘアを振り乱してギターをかき鳴らしながら叫ぶように歌う姿は新世代のロックヒーローとして十分なカリスマを誇っていた。デイヴの激しいドラミングとそれほど格好良くはないがのっぽのクリスの大きな動き。そして観客の熱狂。

 クリーントーンから一気に激しく暴力的なディストーションギターの心地よさには今までにないインパクトがあった。もちろんこのクリーントーン→轟音ギターというのは何もニルヴァーナが最初じゃなくて数多のバンドが取り入れていたスタイル(スマパンもそうだし、メタリカも既に「FADE TO BLACK」や「SANITARIUM」なんかで静→激のパターンをやっていた)だけれど、ここまでそれを前面に押し出したバンドはニルヴァーナが初めてだったとおもう。

 

 もちろん即『ネヴァーマインド』を購入。

 リマスターが出てるんだね

NEVERMIND/REMASTERED

NEVERMIND/REMASTERED

 

 もう何度も聴いた。すぐに彼らにハマった僕はとあるCD屋で「SLIVER/DIVE」のシングルを購入。

こればメジャーデビュー前のサブポップから出たやつだったかな?ドラムはデイヴ・グロールではなく、マッドハニーのダニー・ピーターズ。

Sliver

Sliver

 

       ビデオで叩いているのはデイヴ。カートがとにかくカッコイイ。

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 「ネヴァーマインド」直前のシングルだけど、この曲でカートはポップとパンクの融合を図ったという。ジャムって数分で完成したらしい。確かにキャッチーこの上ないメロディだ。

 このPVで着ているセーターは後にいろんなブランドにインスピレーションを与えた。二十年くらい前にナンバーナインというドメスティックブランドが大人気だったけれど、グランジ的なアプローチの服をたくさん出していた。高くてそんなに変えなかったけれど。そしてナンバーナインから派生したプレッジというブランドはもっとグランジなテイストを前面に押し出しているデザインがあった。

 僕のお気に入りのプレッジの一着。色づかい、デザインともにニルヴァーナがなかったらありえない。

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 ニルヴァーナは音楽だけではなく、カートのファッションも多大な影響力を持っていたのだ。本人にしてみればお金がないので古着を着ていたとのことなんだけれど、センスがあまりにも良いのでみんなこぞって真似をしたのだ。カート本人はそのうちにいつでも寝られるように(胃痛を紛らわすためともいう)パジャマで過ごすようになっていた。

 シングル、「SLIVER」の話。

              こちらはカップリングのDIVE

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 低いブゥンブンいうベースのあとに野太いギターがかぶさり、サビで「DIVE WITH ME!」連発。この曲もすごかったんだけど、おまけで入っていた「ABOUT A GIRL」のライヴがまた強烈だった。

 

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 この曲は最初、ほぼエフェクターのかかっていないペナペナのギターで始まるんだけど、ソロに入った途端に轟音に変わり、そのままグワーという迫力のあるバッキングで終わる。この単純だけどあまりにカッコイイ曲構成に当時の僕はかなりしびれた。

 

NEVERMINDを聴きまくっていた僕だが、当時来日記念か何かでこちらの特別編集版 ホルモウニングが発売された。今は廃盤で一時期はかなりの高値で取引されていたこちらのアルバム、友人がたまたま持っていて借りて聴いてぶっとんだ。

ホルモウニング

ホルモウニング

 

 僕が特にその時インパクトを受け、また今聴いてもかっこいいと思える曲「アニュウリズム」が収録されているのだ。僕はこの曲が好きすぎて、何年か前に友人とバンドでやりました。こんな感じで。ベースとヴォーカルが今より若干若い僕。ノリノリです。

                本物じゃなくてごめんなさいねえ

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  ニルヴァーナは書くこと多いのでまた明日。

 

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