音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

SFの心の育まれ方 

  三つ子の魂百までとは言うけれど、自分が50近くになるまでSFを読んだり映画を見たりするとは思わなんだ。

  一番のきっかけはやはり小学生の時に見たSWだろう。これはとにかく衝撃が大きかった。この映画によって僕のSFマインドは刺激されたのだ。ただ、そうそうこのクラスの映画が見られるわけでもなし、いきおい僕は想像力を働かせる本の世界へと興味が向かっていったのだ。教室の後ろにあった学級文庫はすべて読んだ。5年生か6年生のころに図書館でとにかくSFやら江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを借りまくった。少年探偵団シリーズは文体が敬体(ですます調)のものと常体(だ・である調)のものがあって、敬体のほうはなんとなく子供っぽく感じられ僕は好んで常体のものを読んでいた。まあそれでも大人向けの乱歩のものとはまた違ったのだけれど。

 

 現在、そのシリーズがポプラ社から復刻されている。

www.poplar.co.jp

 表紙のSFチックなものから順に読みすすめていったと思う。特に僕は仮面系の話が大好きで一番好きだったのはこの「海底の魔術師」の表紙だ。どことなくSWのドロイドのようなテイスト。 

 

 改めてラインナップを確認してみると「大暗室」とか「一寸法師」とか「時計塔の秘密」などもあったんだな。「一寸法師」なんて子供向けの内容としてはどうかと思うけれどやはり多少ソフトな内容になっているようだ。偶然にも最近アマゾンプライムで「鉄塔王国の恐怖」1957製作!(映画タイトルは「鉄塔の怪人」)を観たので不思議な気持ち。キチンと表紙のカブトムシのマシンが出てきて大暴れ。古い映画なのに思いのほか良く出来ていて多少早送りしたものの最後まで見ることができた。ネットってスゴイね。

 

 そしてもうひとつのシリーズ、SFこども図書館。

(アドレスがタイトルしか出ません)

SFこども図書館 1

 

 小学校の図書館にあったものはすべて借りて読んだ。こちらもポプラ社から出ていたのだな。今見るとヴェルヌ、ウェルズ、ハインライン、バローズ、ドイル、クラークといったそうそうたるメンツが書いた作品ばかり。

 

 そうしてこうやって記事を書いていると思い出すのはタイトルすら覚えていない小説。たしか若い科学者がある人物の脳を保存し、その意思を遠くから電波のように受け取る実験をする。最初は自転車に乗っていた主人公を呼び戻す程度のものだったのが次第に主人公を乗っ取ろうとする話だ。ひょっとしてこのシリーズの「合成脳のはんらん」とか「合成人間ビルケ」かなとも思ったんだけれど調べてみるとどうやら違う。さらには「ドウエル教授の首」という小説かとも思ったんだけれどやっぱり違う。誰かご存知ありませんかね?情報が少なすぎるけれど。

 

 そうしてこの間、実家に帰った時に発掘した一冊がこれ「異星人ノーチラス」。よく残っていたなあ。

      巻末のラインナップを見て、次はどれを読もうかとワクワクしていた。

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 こうやって昔読んだ本の記憶をひもといて、色々とググると結構子供向けのSFが当時出版され、小学校に置いてあったのだということに気がつく。かすかに覚えているのは「遊撃隊」という言葉の入った小説だ。試しに「少年遊撃隊」で検索すると「ベイカー街遊撃隊」になってしまったのだが「子ども遊撃隊」で調べるとあった!「日本こども遊撃隊」。北川幸比古氏の作品だった。アマゾンでは売ってませんでした。

 

 とにかく、これらの本を読んで僕のこころは育まれ、こういう大人になったのだな。

今思うと中にはかなり怖い印象のものもあり、前述の「こども遊撃隊」もそうなんだけど、場合によってはかなり絶望的な話もあった。特に僕が一番びびったのはウエルズの「月世界探検」だ。

 本はもはや絶版。DVDしかアマゾンで手に入らない。

H.G.ウェルズのSF月世界探検 [DVD]

H.G.ウェルズのSF月世界探検 [DVD]

 

  ケイバーとベッドフォードという二人の人物が月に行き、月人に囚われそうになる。ベッドフォードはなんとか地球に逃げ帰るがケイバーは月に置き去りだ。ベッドフォードはケイバーの通信を月から受け取るのだがそれも途絶える。

 怖かったのはケイバーが月の支配者に戦争の説明をするところだ。地球人はなぜ戦争を起こすのか、という質問に「大抵のものは・・・・嫌っているのです」と答える。結局この戦争という概念を理解できない月人に危険視されケイバーは殺されたと判断できるラストがやるせない。

 

 改めてウエルズの著作を見ると「宇宙戦争」「透明人間」「タイム・マシン」というように今日のSFの基礎的アイディアをほとんど網羅しいる。そうしてどの話も、怖い。宇宙戦争のラジオ放送がアメリカでパニックを起こしたのは有名な話だ。

 

 

 ところで一昨日かな、はてなから機械的で心のこもらない「あなたのブログが開設1年経ちました、おめでとうございます これからもあなたの物語を紡いでください」みたいなメールが来ていた。

 あんまりブログ自体について語ることもないんだけど、一区切りなので現在の「音楽と本」がどういう状況なのか記してみます。来年も続いているのだろうか。

 

 そもそもこのブログを始めたのは僕が全身全霊を込めて書いた(大げさ)『ヘビーメタルと文芸少女』という小説を投稿サイト「カクヨム」に載せ始めたのがきっかけだった。

天才ギターテクを持つ、文学少女という夢のような主人公。でも物語の中では地味系。

kakuyomu.jp

 

 きっとただ小説を投稿するよりはこういうブログを同時に作って相乗効果を期待したわけですよ。双方向で読んでいただこうと思って。

 その試みはある程度成功(とはいえ微々たるもの)しているようだ。一年前は小説のストックがもう一作あって、

僕なりの異世界ファンタジー。でも勇者とかではないです。

kakuyomu.jp

 それも数名の方が気に入ってくれたようでこのブログを通して交流ができました。

 

 そんである時期から何を思ったのか「ブログ記事、毎日投稿できるのではないか」と思い始め現在に至るという訳です。

 そのモチベーションは何か?

 なんというか、「書きたい」というよりは「書くことがある」と言ったほうがしっくりくる。もちろん書くことが好きなんだけど、一旦キーボードを叩くと自然に文章が完成される感じ?かと言って作家のような才能の発露とも違うんだけど、とにかく書こうと思えばいくらでも書けるのです。だからネタに困るということはほとんどなくて、もちろん今度は何書くかなーくらいは思うんだけど自然と何かがあるという。

 それこそ、音楽と本という世界は無限に近いし、映画やそのほかの興味がいくらでも湧いてくるので「書くこと」があるのですね。

 

 しかし一番の続いている原因はなんといってもみなさんのPVですよ!一年経って最近は一日150~200くらいのPVがあり、もちろん「それしかないの」という人もいるかもしれないけれど、僕からしてみればそれだけの人が見てくれているというのはやはりかなりの動機付けになるわけです。11月、初めて5000PVを超えてうれしい。

 

 別にスマートニュースやはてなダイアリーで取り上げられるわけでもなく、トレンドな話題を書くでもなく、グーグル検索だけで一年よく頑張った、と今日はハーゲンダッツを買って食べたい。

 もう少しPVが増えればはてなPROにして、アファリエイトでお小遣い稼ぎをしたい!でもよくやりかたが解らないのでよく調べたほうがいいですかね?この程度のPVで収益なんてまだまだじゃないの?と思うんでやってないんだけど。せめて月間10000は必要ですよね。

 とにかく書き続けていきますので夜露死苦