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『KUBO クボ/二本の弦の秘密』観ました。 後編 お願いだからクボを観て!

昨日の続き。KUBO,面白かったという話。

 でも書いている途中で眠くなって、今日に続いてます。

otominarukami.hatenablog.com

 

こちらが公式HP

gaga.ne.jp

 

        注意!引き続きネタバレがありますよ!

 

        僕が思うに、早々にロードショーが終わりそうです。観るなら今!

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 サルが実は母親の仮の姿だと知り、親子愛を確かめる二人。そしてその夜、夢でクボは盲目の老人が最後の武具の兜がどこにあるかを教えてくれる夢を見る。その場所こそ亡き父ハンゾウの城跡だった。

 城は日本の城というよりは中国風の建物だ。荒れ果てた城は死屍累々の様相。そうしてハンゾウの部屋と思われる場所には今までの戦いの様子と全く同じ絵が壁に描かれている。そして、兜の絵の描かれたフスマを開け、中庭に入るとそこには魔物の妹がいたのだった。つまりは罠だったのだ。

 

 激しい戦いの中でクワガタは実はハンゾウ本人だと妹から明かされる。知らないうちに親子3人で旅をしていたのだ。ようやくその事実に気付いた瞬間に、クワガタは背後から魔物に襲われ死亡。

 ええ!あっけなさすぎる。

 もっとこう、クボを守って死ぬとか、そういう盛り上げ方ないの?これじゃ犬死にでしょうが。そうしてサルも止めを刺されようというその瞬間、クボは三味線の弦を断ち切るほどの強い魔力を発揮するが時すでに遅く、魔物ともどもサル=母は絶命。ひどい。涙を流すクボがかわいそうだ。しかし、くしゃくしゃになった折り紙細工のハンゾウが指す巻物を見るとなんと兜は元住んでいた町の半鐘じゃないか!なんだそれ?

 

 とにかく両親を亡くしたクボは母の形見の髪と、父の使っていた弓の玄を三味線に張る!なるほど、これが二本の弦の秘密なのね!ここでようやく合点が行く。

 そうして魔力で元の町へ戻ったクボは兜を身に付け月の帝=祖父と対決する。

 

 祖父はクボが自分の側に来ることを拒むと、途端に恐ろしい巨大な魚の姿に変身する。これがなんとほぼダンクルオステウス

 えー、ダンクルオステウスとはですね、古代魚で確か全長9mくらいある巨大魚です。昔はディニチクスという名前で呼ばれていて、国立科学博物館でその実物大の頭部骨格を見ることができる。僕、この魚が結構好きで人形持ってますよ。

        がおう!僕がダンクルオステウスだよ。デボン紀に大活躍していたよ。

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 クボは三つの武具で応戦する。このあたりライカの技術の凄さが遺憾なく発揮され、ものすごいスペクタクル。

 しかしクボは祖父の圧倒的パワーの前になすすべがない。もはやこれまでかと思われた時、クボは武具を捨て、三味線を身につける。そうして、自分の髪を弦として三味線に張る。親子三人の弦により、強力なバリア(バリアって言葉なんか恥ずかしい)が張られ、祖父の記憶喪失ビームを跳ね返す。

 月の帝である祖父は人間同然に戻り、すっかり記憶を失ってしまった。しかし村の人々は自分の村をめちゃくちゃにした人物にもかかわらず「あんたはとっても優しい人だった」と口々に刷り込み、祖父は「そうだそうだ、私はいい人間だった」と納得する。

 

 こうしてクボはようやく自分の物語にケリをつける。

 まるで霊体となったジェダイの騎士のようにクボの両側に寄り添う両親。

 とりたてて劇的でもないのに、何故か僕は涙が滲んでしまった。これを書いている今も少しうるっとしている。なぜなのだろう。それはきっと僕が家族を持っているからに違いない。映画『メッセージ』の時もそうだったんだけど

 どうやら娘とか親子とがが絡むと感動するようになっているらしい。どうしても人間は自分の境遇に照らし合わせてしまうのだな。きっとこの映画を20代に見たら面白いとは思うだろうけれど、「親子愛」を感じることはみじんもなかっただろう。

 

 後ろの方でも洟をすする音が聞こえてきた。わかりますよ、あなたの気持ち。

 そうして素晴らしきエンディングが流れる! 

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 いやー、良かった。いい映画だった。

 鑑賞者、誰ひとり立つ者なし。そうして最後に日本語版の声優の字幕を見て驚いた。 

          クワガタ・・・ピエール瀧

 えっ!そうだったの!全然気が付かなかった。結構クワガタの声いいじゃん、と思っていたら瀧氏だったとは。

       オラフといい、仕事がすごいね。結局電気グルーヴの新作、聴いていない。

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 ぜひブルーレイが出たら買いたいのだけれどすでに海外では発売されていた。

         安いけど我慢かね。日本版はいつ出るのでしょうかね。

 

 ブレードランナーに引き続きこちらもパンフレットを買いました。

   820円もする。情報、HPとほぼ同じ。でもこの映画他にノベルティ一つもなかった。

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 大体こういう良質だけれどヒットしづらい映画って関連文献とかフィギュアとかがすぐなくなってしまうのを僕は経験上知っているので唯一アマゾンで取り扱っているペーパーバックを注文しました。

     場合によってはこういうのって「売り切れでした」通告を受ける恐れもある

Kubo and the Two Strings: His Adventure Begins

Kubo and the Two Strings: His Adventure Begins

 

  コララインの時にフィギュアを手に入れそこねたので探してみたけど発売されていないようだ。クワガタのフィギュアとか欲しいよ!

 

これは僕の物語

kakuyomu.jp