カンニバルコープスとは「人を喰らう死体たち」の意味だ。いったい誰が好んでこのような名前のバンドを聴くのだろう。僕だ!
以前も速報でお伝えしたとおりカンニバルコープスの新譜「RED BEFORE BLACK」が発売された。
なぜかアクセスが結構あった。僕の記事の中でも薄い内容なのに。ファンは思いのほか多いのだ。
そしてついにそれが僕の家にやってきた。
Red Before Black: Deluxe Edition
- アーティスト: Cannibal Corpse
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2017/11/17
- メディア: CD
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カンニバルコープス
カンニバルコープス
カンニバルコープス!
僕が初めてカンニバルコープスを聴いたのは4THアルバム「THE BREEDING」が出た頃だ。1994年・・・もうそんな昔か!
僕はその頃、スラッシュメタルとか、イヤーエイクレコードのバンドを中心にエクストリームミュージックを堪能していたのだけれど、それとは別の潮流のデスメタルバンドを聴きたいと思っていた矢先、既に「帝王」の名を冠していたカンニバルコープスの存在を知ったのだった。
どうです、この気持ちの悪いイントロ。乾ききったギターサウンドにパタパタというドラムの軽い音。この上もなく素晴らしい。
カンニバルコープスは確かにほかのバンドとは違う。メタル、特にデスメタルなどという特殊な音楽を聴かない一般的な人からすればいったい何が違うのか、かなりどうでもいいことに違いない。
でもですよ!僕のような人たちにとって彼らの音はやはり画期的で魅力あるものなのデス!
カンニバルコープス
カンニバルコープス
カンニバルコープス!
さて、彼らのサウンドの具体的に何が画期的だったかというと、まずはピッキングハーモニクスの多用だ。
ピッキングハーモニクスというのは、歪んだエレキギターを弾くときにピッキングと同時に親指を弦にこすりつけることによって出る「びヨー」という音のこと。もちろんこれは彼らの発見ではないのだけれど、曲の中にこれを多用して絶妙なアクセントとして用いたことが彼らの個性的サウンドを確立させた一要素であることは間違いない。
彼らの初期の代表曲、「HANMMER SMASHED FACE」。すごいタイトル。随所でピッキングハーモニクスを聴くことができる。ライヴで「ハンマー、スマシュッド、フェーイス!」とタイトルコールを絶叫しているのを聴くと笑ってしまう。
このアイディアは色々なバンドがパクりまくって、若いデスコアのバンドなんかもしょっちゅう多用している。そうして僕はそれを聴くたびにカンニバルコープスの偉大さを再認識するのだ。
もうひとつの彼らのサウンドを特徴づけている奏法としては、これも随所にライトハンドフレーズをリフ(ギターのフレーズ。曲のメインのバッキング)に織り込んでいるところだろう。
くどいようですがもう一度、こちらの一曲目のリフをお聴きください。
「たりらりらりらり」というハモリの気味悪いフレーズが連発されているでしょう。これが彼らの持ち味。初期にはこの奏法がかなり多用されていてすぐに彼らの曲だといいうことがわかる。
ちなみにスリップノットの1STに収録されている15曲目の「GET THIS(OR DIE)」という、ものすごくブルータルでファストなナンバーがあるのだけれど
0:56あたりのフレーズがまさにカンニバルコープスのライトハンドたりらりらりハモリ奏法なのだ。僕はこの曲を初めて聴いたときに「わあ!カンニバルコープスじゃん!」と妙に興奮したものだ。
カンニバルコープス
カンニバルコープス
カンニバルコープス!
祭りはまだまだ続くよ!
カンニバルコープスの名を出しています。