とどのつまり世の中には何億という人間がいて、その数だけ営みがあって文化があるのだけれど、出来るだけ死ぬまでにその一端を覗きたいと思って僕は日々を過ごしているわけですよ。そうすると興味が色々な方向へ伸びて、それが素晴らしい未知の世界へ到達することもあれば、とんでもない袋小路や掃き溜めに到達することもある。
で、音楽についてもそれは言えるわけで、その結果バンドに関してもそこそこ色々と知っている僕です。だから皆様におすすめしたいバンドがたくさんある一方で、一般的に言ってこのバンドはまあ知らなくても普通の生活をする上で全く支障はないだろう、という方々もいるわけですよ。今日はそんなバンドたちをいくつかご紹介します。
※お断りしておきますが、世の中の価値観は多様化しています。おすすめはしませんが僕自身は結構気に入っているバンドばかりなので、ファンの方「それはちがうだろー!」とか言わないでね(予防線)。まあ、以下のバンドのファン、そんなにいないとは思うけれど・・・。
まずはいきなりそれはどうか?と言われれば身も蓋もないけれど、「エイリアン・アント・ファーム」。このマイケルジャクソンの大ヒットチューンのカヴァー曲で有名。
演奏も上手いし。
ただ、この曲が気に入って買ったはいいんだけど・・・
ほかの曲の印象ゼロ!よくあるニューメタルで個性が薄い・・・。結局スムースクリミナルしか聴かない。しかも曲は元々マイコーのだし。
まあ、ニューメタル関係も同じようなバンドはいっぱいあるのだけれど、この曲のインパクトのせいで、あとは聴かなくてもいいかなという印象を持ってしまったのでした。この曲だけおすすめ。
オススメしない度 星2つ
まだ実は手ぬるいです。だって、AAFはバンドとしては実力もあるし曲もある程度はイケてる。一般の音楽が興味ない人が聴いても問題はありません。しかし、次の「MR BUNGLE」はどうだろう、好きな人は好き、ダメな人はダメかな。
1STの「オペラ座の変人」というアルバム、後輩がムチャクチャ気に入っていたっけ。
ヴォーカルがフェイス・ノー・モアのマイクパットンじゃなかったら聴いていなかったバンドだろう。とにかくアバンギャルド。
観客もどうしたらいいか当惑気味。曲名からしてふざけている。
まあ、なんというか芸達者たちが全力でふざけているようなバンドですね。
昔これを見たときは笑ったけど、今はそんなでもない
マイク・パットンという人は本当に好きなことをしているなあと思う。メジャーとマイナーを縦横無尽にこんなふうに活躍できればさぞ満足だろうね。ここには書きませんけどかなりの変人として有名で、ステージ上ではあれこれマッドなことを昔はしていた。
僕とほとんど歳が変わらないマイク、最近ではなんと元スレイヤー(現スーサイダルテンデンシーズ!)のドラマー、デイヴ・ロンバードと組んで「DEAD CROSS」というメタル/ハードコアバンドのアルバムをリリースしていた。元気すぎィ!
パットンの歌が入るとあんまりハードコアっぽくなくて不思議。ドラムはさすがの派手さ。
MR BUNGLEのオススメしない度 星3つ
さて、ここまではなんだかんだ言ってメジャー(僕の中では)ですよ。次は「SHIZUO」。
僕はその昔、「アタリティーンエイジライオット」にムチャクチャはまっていた時期があった。
このバンドこそ当時僕が求めていたサウンドに最も近く、中心人物のアレックエンパイアが主催するデジタルハードコアレーベルのアーティストも同時に掘り下げていた。その中の一人が「SHIZUO」だった。名前からなんとなくわかるように、日本人らしいです。情報少。それはともかくCD買ったらこんな曲ばっか。
こういうのが好きな人、ごめんなさい。このプロモ、古いホラー映画、サイコとかナイトオブザリビングデッドとかをサンプリングしているけどいいのか?
ノイジーなのはいいとしても、サウンドが単調すぎる。これをCD一枚分聴くっていうのはある意味セルフ拷問だ。よほど自分に失望したときにしか聴いてはいけない。
オススメしない度 星4つ
次は「GODFLESH」。
他に2枚ほど持っていたけれど、聴かないので売った
二十数年前、「イヤーエイク」というデスメタル/グラインドコア専門のレーベルが様々な素晴らしいバンドをリリースする中で登場した彼ら。ほかのバンドとは違い、打ち込みを主体としたサウンドはインダストリアル・メタルの先駆者とされていて影響を受けたバンドも多い、とか。
ただ、当時イヤーエイクのアルバムを聴いていた僕らの中でもこのバンドは異端過ぎて「ゴッドフレッシュ聴くのきーちぃー」というのが専らの評価だった。
まさにこのアルバム「ストリートクリーナー」。
イヤーエイクのバンドはどれもファストでブルータルだというイメージを持っていた僕らの度肝を抜いたアルバムだった。しかしそれゆえ時おりみんなが集まった時に、聴きたくもないのに「なに、ゴッドフレッシュ聴き!?」とかいう展開になって何故かこれを聴くという展開に良くなった。でもさすがに2曲目あたりで「もうムリ!」となって誰かが止めてた。
やはり単調であることが一番の原因だろう。とにかく僕らの中ではゴッドフレッシュ=きっついバンドという図式が出来上がっていた。
後に僕と仲良くなる後輩がサークルに入ってきた時にこのパーカーを着ており
こいつは信用できる!と思ったよ。どこで買ったんだ、当時。
オススメしない度 星5つ
さて、オススメしないバンドなんてキリがないんだけど最後に横綱格のこいつら。
一見ありふれたジャケット。騙されて買った人がいたらしい。
バンド名「A×C×」。何の略なのかは、ググればわかります。ググらない方が賢明かも。特に女性の方は。まあ、YOUTUBEのサムネイルには出てるんですけどね。
とにかく徹底的にアンダーグラウンド。ノイズと咆哮とカオスのごった煮。
その当時、5643曲入りフルEPというのを出していたのを知り、大笑いした。中身は笑えません。
もうとにかくムチャクチャ。どこが曲の区切りかも分からない。
僕の持っている「TOP40」はもう少しマトモで、なんとか聴ける曲もある。
7:16あたりのステインアライブのOIバージョンは一応聴ける。
とは言ってもほとんどの曲はマッドなノイズ/グラインドコア。まあ、一般的な音楽の認識とは程遠い。でもこれが聴ければたいていの曲は聴けます。
ただ友人がカラオケでミラーマンを熱唱しているだけの曲とかが入ってる、狂気の一枚。
こういうノイズ系のバンドって、ほとんどのデスメタルバンドがおどろおどろしいジャケットを作成するのに対して、逆に爽やかなジャケットにするのはやはり共通したセンスがあるのだろうか。見た目はおしゃれで中身はとんでもないノイズ。
A×C×のオススメしない度 星100
それではみなさん、第2回オススメしないバンド大会をお楽しみに!
こっちはオススメですよ!