エンター・シカリの最新PV「THE SIGHTS」を見たんだけど、これがまたかっこいいじゃないか!
最初こそピコピコはしてますけど
1:00あたりに入ってくる「エ・オ・オー」というコーラスの響きに僕のアンテナはいたく感応し、すぐにアマゾンで新譜を買ってしまった。で、現在ヘビロテ中。
こちらの先行PVもなかなか面白い。
今回のコンセプトはどうやらレトロ・フューチャーのようだ。日本語で「外側」とか出てくるのはご愛嬌。「未来世紀ブラジル」みたい。
数年前にエンター・シカリが出てきたとき、「トランス+メタル」という触れ込みでやたらと騒がれていた。
この頃はまだまだ荒削り。サウンドが全然違う。
僕はどちらのジャンルも好きなので1STは買ったんだけどアイディア先行で、(つまりはただメタルギターにトランスのパラパラいう音が乗っかっているだけ)このバンドすぐにネタがつきるだろうな・・・と思っていた。その後2NDもTUTAYAでレンタルしていたのだがほぼ聴いていなかった。
しかし。僕が知らないあいだにも時と人間は動いているのだ。彼らはコンスタントにアルバムをリリースし、今回の傑作をモノにしたわけだ。ちなみに3RDと4THは僕今の時点では聴いていないのであんまり偉そうなことは言えないんだけど、このアルバムに至る過渡期の内容かもしれないのであとでなんとか入手しようと思っている。
1STの頃にザクザク鳴り響いていたメタリックなギターは影を潜め、むしろ控えめな感じでディストーションのかかりも薄く鳴っている。従来のエンター・シカリの音が好きなファンはひょっとしたらこれが気に入らないかもしれない。でも僕はむしろどのバンドでもやっている激しいメタルチックなギターの導入よりも、今回のアルバムのようにサウンドに調和した音にしたのは正解だと思う。中にはもろエレポップなものもあって「なんかハドーケン!みたいだな」と思う曲もあり。
方向的には似ているので致し方がないか。
全体的にバラエティ豊かな曲調で久しぶりに新譜でいいのを見つけた!という気がしました。それにしてもジャンルをミックスするのは意外性はあるかもしれないけれど、いつまでもそれを続けるわけにもいかないし、自分たちなりに消化するのは大変だ。
異ジャンルミックスといえば古くはバッドブレインズとか
レゲエ+ハードコア。この曲はレゲエやってませんが。
僕の大好きなヴゥードゥー・グロウ・スカルズとか。このバンドはいつか書きます
スカ+ハードコア。高速裏打ちギターのコンチクショウ!
他にもいろいろいるんだけど、もう行き着くとこまで行ったなと思ったのはブラジルの「HUSKA」。この曲のPV見て笑ってしまった。極端でしょ。
ボサノバ+メタル。なぜか「KUYASII」とかいう日本語訳の出てくるPVまである。
一曲くらいなら良いんだけどアルバム全曲聴き通せる自信なし。ボサノバもメタルも好きなんだけど、ケーキとラーメンを一緒に食えるかっていうとねえ・・・。
とかいって自分もメタルと文学のミクスチャー小説。