音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

マイナー面白デスメタルの世界

 昨日に引き続いてヘンなデスメタルのCDの話。

 こちらの二枚、両方ヘンです。

 

f:id:otominarukami:20170923002231j:plain

 

 まず左の半魚人らしきキャラクターが描かれているバンドは「DECONSTRUCTION」というインドネシアデスメタルバンド。メンバーはこちらの方々。

 

  CDは2002年発表。彼らは今何をしているのだろうか。さすがに動画は発見できなかった。

      f:id:otominarukami:20170923002305j:plain

 

 インドネシアデスメタルって、昨日のコスタリカのバンドと同じくらい見当がつかない。これも確かオークションで買った。

 いったいどんなバンドなんだろうと思いながらワクワクしながらスタートすると、最初2分くらい延々ホラー映画の音みたいなのが入っていて、男の叫び声やらジャケットの半魚人らしき怪物の声とかが流れる。えええ・・・そういうの、いらないよお。そうしてようやく始まった曲は思ったよりも普通のデスメタルでした。ホントに、フツーの感じ。でも、ドラムがたまにモタついて不安になる。それでも我慢して聴いているとまた曲間に例のホラー効果音が流れる。いいかげんにして!もう飛ばすよ!すると、あれあれ・・・どこかで聴いたような曲が流れ出したぞ。なんだっけ、この曲、ああそうだ、ナパーム・デスの「SUFFER THE CHILDREN」だ!

 

            彼らの代表曲のひとつ。ドラマーがミッチハリス時代の名曲。

      www.youtube.com

 

 ああ、いい曲だなあ!デス・グラインドコア好きなら誰でも?知っている名曲。そうして次の曲もまた聞いた覚えのある曲だ。

「うおおお!テロライザーのFEAR OF NAPALMじゃん!」

 

    www.youtube.com

 

 テロライザーもその筋ではかなり有名なバンドで僕も大好きだ。

 

            このバンドについてはいつか書きます。

WORLD DOWNFALL(ワールド・ダウンフォール)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

WORLD DOWNFALL(ワールド・ダウンフォール)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

 

 

 きっと彼らも好きなのだろう。しかしこういう名も無きバンドのCDが僕のもとへやってきて、そうしてそのバンドが突然僕が好きだった曲を演奏するという不思議さにその時は打たれたもんだ。

思うに、

 

f:id:otominarukami:20170923011955j:plain

「なーみんな、いよいよ俺たちのCDが出せるネシア!でも曲全然ないけど、どうするネシア!」

f:id:otominarukami:20170923012100j:plain

「じゃ俺らの好きなバンドの曲やろうぜネシア」

f:id:otominarukami:20170923002305j:plain 

「おーそれいいねシア!」

のような会話が絶対あったに違いない。

 

 で、実はこのCDスプリットCDでもう1バンドの曲が入っている。バンド名、「CREATED TO KILL」だそうです。どうやらカンニバルコープスの曲名からバンド名をつけたようだ。

ジャケットを裏返すとどうやって作ったのか知らないけれど、とんでもない形の爆炎が表紙だ。

         

         バンド名のロゴが判別不能なのはお約束。               

         f:id:otominarukami:20170923003353j:plain  

 

        このようなCDジャケットが世の中には実在します。

    f:id:otominarukami:20170923003310j:plain

 

 こっちは2人組のバンドらしく、ギターともうひとりは担当楽器不明。

 

            こちらの人たちも、今なにしてんだろね。

         f:id:otominarukami:20170923003509j:plain

 

 おそらくヴォーカルだろうと思われる。じゃあ、ほかのメンツは?と思ったらドラム打ち込みだった!

 打ち込みのデスメタルって有り難みないよねー。あの超絶的な速さを人間が叩いているという驚きがあるからこそのデスメタルなのに、打ち込みならどんなフレーズだってできるじゃん。

 そうして安定のつまらなさ。一曲聴き通すのも拷問レベル。もう一生聴かねえ!

 

 まあ、デスメタルも本当にピンからキリで僕の知っているバンドなんてタカが知れているけれど、それなりに深い世界なのだ。

 

 さて、もうひとバンド。忘れちゃいけない「WORMED」

Planisphaerium

Planisphaerium

 

 

 驚いたことに、このように今はアマゾンで買える!

 さて、どうして僕がこのバンドを紹介するかというと、大抵デスメタルバンドのヴォーカルといえば絶叫、咆哮型だ。例えばこんなふうに。

 

       ハンマー!スマッシュド!フェーイス!クリス・バーンズ!

    www.youtube.com

 

 これぞデスメタルの古典ですね。でも、前述のWORMED、僕のデスメタルヴォーカル観をひっくり返した。まあ、最初の10秒聴いてくださいよ、絶対に笑うから。

 

    www.youtube.com

 

 ガマガエルか!

 「およよー」じゃねーよ!なんだこの声は!画期的すぎるでしょ。僕はその手があったか!と妙に感動したのを覚えている。どこで見たのか忘れたけれど、この声を評して「下水道ゲボ声」と行ったのは言い得て妙だ。なんか、ごぼごぼ言ってるもんね。ガテラル系ヴォイスとも言うそうだ。

 何がすごいかってライヴでもキチンとこれを再現しているところだ。

 

            音がひどくて全部は聴き通せません。

    www.youtube.com

 

 一体どういうきっかけでこのバンドを知ったのか、もはや僕の中で定かではないのだけれど、当時はアマゾンでも取り扱いがなく、がっかりしていたところ、千葉のデスメタル専門の輸入レコード店で取り扱っているのを発見、直ちに購入した!

 しかし、実際手に入れて聴いてみるとオヨヨボーカルが楽しめるのは最初の20秒くらいだった・・・曲は全然僕の好みじゃなくて結局全然聴いてない。

 でもこのバンドはそれなりに頑張っていてその後も順調に下水道ゲボ声でCDを出している。頑張れ!WORMED!CD買わないけど!

 

いやー本当にデスメタルっていいですね!

kakuyomu.jp