2NDアルバム「アラウンド・ファー」でデフトーンズすげえな!と感動していたら、2000年に発表された3RDアルバム、ホワイト・ポニーはさらに期待を上回る完成度だった!
ジャケットはシンプルそのもの。捨て曲なしとはまさにこの作品のことだ。一部ではデフトーンズの最高傑作とも呼ばれている。でもアマゾンでこんなに素晴らしいアルバムが1円で売っている!
あんまりこのアルバムが素晴らしいので全曲プロモ載せるよ!
まずは「デジタルバス」
デフトーンズがニューウェイヴをいかにして消化したのかがこの曲に現れている。中間部の一旦静かになった直後のギターのキキキキキというフレーズが鳥肌もの。
次が「ナイフ・パーティ」。カムゲッチョーナーイ!カムゲッチョーナーイ!というサビのメロディが突き刺さる。
ダリラリダリラリといういかにもデフトーンズ!というリフの洪水が押し寄せる「ストリート・カープ」。
DJとしてフランクが加わり、デジタルなフレーバーも散りばめられてはいるけれど、インダストリアルになるというわけでもなく、あくまでも効果音、味付け程度だ。だがその音が彼ら独特の世界観を形作るひとつの要因にもなっている。
とにかくバンドアンサンブルの分厚さと、チノのスクリームが完璧にマッチし、聴くといつも頑張ろうと思わされるアルバムだ。それでいて「CHANGE」のような叙情性たっぷりのナンバーもありアルバムの構成も非常によく練られている。
ビデオ作品としてもよくできているチェンジ。
I WATCHED CHANGE IN YOU~以降のサビは一緒にみんなで歌いたい。
さらにすごいのは、9曲目の「PASSENGER」で聴こえてきた歌声だ。あれ・・・チノの他にもうひとり、かなり特徴のあるヴォーカルが入っている。ビデオはオフィシャルではなく、ファンが勝手にライアンゴズリングの映画「ドライヴ」につけたもの。でもよくできている。
ひょっとして、この声・・・絶対TOOLのメイナードだろ!それ以外ありえない!と思って調べたところ、案の定メイナードがゲストヴォーカルとして参加していたのだった。
これは非常に嬉しかった。なぜならこれはお互いのバンドをリスペクトしているからこそ実現した曲に違いないからだ。この頃はNIN、TOOL、KORNなどの個性的なバンドがそれぞれ素晴らしい作品を出しており、僕はそれをリアルタイムで経験していたのだ。これはロックファンとしてはかなり幸せなことだと思う。僕の大好きなバンド同士がお互いに交流している!
しかもこの「PASSENGER」の完成度の高さにメイナードの鬼気迫るヴォーカルが絶妙にハマっている。「んんー、あむよーぱっせんじゃーあー!」と僕はよくこの曲に合わせて車で歌ったものだ。なんだか自分がロックスターになった気分にさせてくれる曲なのだ。
このアルバムの最後は「PINK MAGGIT」という曲なのだが、後でさらなるアレンジを施され、「バックトゥスクール」という超名曲としてリリースされた。
久々のチノのラップが炸裂!そうしてサビはキャッチーシンガロング。中間部でチノが絶叫してガラスが割るシーンは泣きそうになるくらいカッコいいぜ!
一旦デフトーンズについて語りだすと、しばらく止まりません。でも去年のノットフェスには行けなかった僕。つづく。
夏休みの課題図書にいかがですか。
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