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クールでカッコいいサンバ・ブラジリアンミュージック 後編

 今年の映画のラインナップもすごいけれど、来年もスゴそう!まずスピルバーグのこれ

『READY PLAYER ONE』。

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 いわゆるバーチャルリアリティものなんだけど、その迫力と演出はさすがのスピルバーグ。僕の大好きな小説『ニューロマンサー』で「擬験(ステイム)」という、庶民(特に貧困層)が楽しむVRのシステムが出てくるんだけど、まさにその感じ。未来の庶民はこのVR世界で現実を忘れるのだ。

 というかここまで来ると逆にVRが現実に近いよね。VRジャンキーになる人が出てくるのは近い将来に違いない。もう出てるか。

 

 そうしてなんとパシフィック・リムの続編!

 

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 主演がなんとエピソード7・8のあのジョン・ボイエガだ。成し得たなー。

 僕は純粋にうおーカッコいいと思ったのだが、コメント欄を見ると、みんな結構辛辣なこと言っている・・・曰く、監督がデルトロじゃないとか、中国資本がうんぬんとか。そうかもしれないけど、まあ本編を観ないとわからないじゃないですか!楽しみに待ちましょうよ。

 

 前置きが長くなってしまいましたが。

 クールなサンバ・ラテンミュージックを探して、逆にサンバの迷宮に迷い込んだ僕は、その後ネットやCDショップで学習することにより、正しい方向を見出すことができるようになっていく。

 

 実は、僕はサンバ以外にも、一時期ワールドミュージックに凝っていたことがありまして、新宿のディスクユニオンレコファンあたりで500円程度のサンバやボサノヴァ、チリ、フラメンコなどの民族音楽のアルバムなどを安く買っては、内容の当たり外れに一喜一憂していた。

 ただ、やはり、本物は敷居が高すぎて(ある意味本格的すぎて飽きてしまう)サンバやフラメンコそのものよりは、そのエッセンスを汲んだ流れの音楽を聴きたかったのだ。

 ちなみにフラメンコに関してはフラメンコギターの教則ビデオを買ったり、渋谷や新宿のスペイン料理屋へ行って本物を堪能したりもした。でもやっぱりフラメンコのリズム感は独特で、なんちゃってフラメンコで終わってしまった。弾けたらかっこいいんだけどね・・・。


  ある日、たまたまタワーレコードワールドミュージックコーナーを物色していたら、不思議なことに、ビビッと目が止まったアルバムジャケットがあった。深めの青のジャケットに白のお洒落なレタリングで「A Bossa Eletrica」の字。それがア・ボッサ・エレトリカのアルバム「 Eletrificacao(2004)」だった。

 

Eletrificacao

Eletrificacao

 

 

 いわゆるジャケ買いだが、直感的にこれは聴ける!と思い、その直感は正解だった。ちなみにやっていることはブラジリアンミュージックなのだが、彼らはスェーデンのバンドなのだった。

 しかし、その本気度はかなり高めで、一曲目からノリがよく、また哀愁漂うボサノヴァ~サンバの旋律をうまく消化している。捨て曲なしで聴き通せるのですが、オリジナルにもまして素晴らしいのがその筋では有名なViva Brasilの「SKINDO‐LE‐LE」のカヴァーだ。日本のジャズシンガー阿川泰子もカヴァーしたこの曲は、「シキドーシキドーシキドーシキドーララー」に始まり、「ドララーシキドララー」で終わるサビの部分での繰り返しが一度聞いたら忘れられない名曲!

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 そうして、僕はこの頃から(12~3年前かな)クラブジャズ関係のバンドを聴き始め、その中にこの手の曲で素晴らしいものがたくさんあることを発見した。以下、いくつかご紹介します。なるべく聴いて!どの曲もかっこいいし、ああ、なるかみはこんな感じのブラジリアンが好きなのだな、と思っていただき、あまつさえ教えていただければと思うのです。

 

 まずは日本のクラブジャズの先駆者であるキョウト・ジャズ・マッシヴ。

  

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  次に、僕がクラブジャズ界最強と思っているユニット、ジャザノヴァのレアトラック。最近、あんまりリリースしてないみたいなんだけど。

     

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 イタリアの伊達男、ニコラコンテ。この人はその筋ではかなりの有名人です。どのアルバムもハズレなし。で、僕はこの曲が大好きなのです。

      

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 ニコラとジャザノヴァの曲は、どちらもダブルベースがいいラインをたどっている。

 ここにあげた曲はお洒落な雰囲気をまといつつ、決してラウンジミュージックのように消費されることのない強い芯をもった曲だと思う。ぜひぜひ、ご堪能ください。

 

  おまけ これもいいよ、僕の80S的に。

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さらにおまけ。僕の方が忘れかけていた小説『土管の向こうの街』をこのように評価していただきました。眉村卓との比較なんておそれおおい。でも同時に非常にありがたいことだと感謝しております。

高尾つばき「この夏休み、少年たちは土管を通じて成長しますぜ!」(土管の向こうの街) - カクヨム

そんで、その小説。

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人気がないのはこちら。思い切って異世界モノとして挑んだほうが良かったのか。いや、きっと無理。

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