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大学の頃「KISS ME,KISS ME,KISS ME,」アルバムが出た。
このアルバム、まったくもってハズレの曲がない。すべてが完璧。前作の場合は聴かない曲が何曲かあったが、(キョウトソングとか)このアルバムはトータルで聴けるし、何より統一感がある。このアルバムでセールス的にもアメリカでかなりブレイクしたらしい。暗いポップ、とか言われていた。特に好きな曲は一曲目の「THE KISS」だ。何回聴いても飽きない。
長いけど聴いてしまう。ライブを観て初めて冒頭の音がベースのコーラスだったことを知ったよ。こうやってあの音出してたんだな。後半の盛り上がりとかすごい。これでもかというワウギターとベースの所々に挿入される高音フレーズがもう!歌詞とかも「WISH YOU WERE DEAD!」とかキュアー節全開でよろしい。他にも名曲が目白押し。「HOW BEAUTIFUL YOU ARE」なんかもじーんと来るね。
歌の内容は「あんなに好きだった君がなぜ嫌になったかと言えば、君のことを美しいという目で見ていたパリのホームレス親子がいたけど、その人たちを君は大嫌いだと言ったから」みたいな内容。中間部のバイオリン的なフレーズとかベースラインとか素晴らしい。こんなこと書き続けると全曲レビューしてしまうのでこの辺にしておくが、オルタナ系のバンドたちもこのアルバムがお気に入りらしく、結構カバーをしている。ダイナソーJRはシングルで「ジャストライクヘブン」を出している。最後の終わり方がとてもヘン。
デフトーンズはキュアーのトリビュートライブで「IF only tonight could sleep」を演奏している。
チノのボーカルとかロバートそっくりだし。この曲をわざわざ選ぶあたり、彼らのキュアーに対するマニアックな熱情が伝わってくる。デフトーンズの音楽性を考えたとき、キュアーが好きなのもうなずける。故人となったCHIがベースを弾いているのが泣ける。それにしてもチノ太ってるな。ロバートもだが。
そういえば映画「ダイハード4.0」の中で若いハッカーがマクレーンに向かって「あんたカビくさい音楽が好きなのか(いくつかのバンドを羅列したあと)キュアーとか」という台詞があったのだ。もうそういう位置にいるバンドなんだなあ。
個人的には(と同時におそらくキュアーファンのほとんどが)キュアーの最高傑作と考えるアルバム「ディスインテグレーション」
もう何回聴いたのかわからない。ヘッドオンザドアー~キスミーキスミーキスミー~のこの三作の流れはキュアーの奇跡だ!前2作がわりとポップな面を押し出していたのに対し、原点に回帰したような暗さ。とはいえ全曲が暗黒的ではなく、3曲目まではやたらとわざとらしいまでの明るさを持っているのだが4曲目の「ラブソング」(この曲はシンプルでキュアーらしいせつない系)
を境として中盤がものすごい内省的でダークな展開になるのだ。とてもじゃないが一回聴いただけではこのアルバムの深さは理解できない。実際初めて聴いた印象は重く、暗いなあといったものであまり好印象を持たなかった。しかし何度となく聴いていくうちに麻薬のようにどんどんとはまってしまうアルバムだ。「ララバイ」「ファッショネーションストリート」(この曲のベースラインかっこよすぎ。)
ともうキュアー節全開の曲が目白押し。もう一度言うがキュアーのマイベストアルバムはこの「ディスインテグレーション」! そしてタイトル曲である「ディスインテグレーション」がキュアーの曲のマイベストワン!
八分以上ある曲だがいつももっと長くてもいいなあ、等と思うのです。アレンジ的なことを言うと、バッキングの金属的な「からかかかーかか」という自分好みのフレーズや、変な効果をかけたコーラスや、サビの後に入ってくるギターのハーモニクス、ガラスの割れる音など、もう最高!歌詞を観ると「子供たちは大丈夫」とかよくわからないフレーズもあるのだが「HOW END ALWAYS IS!」と叫ぶところとかも大好き。
最後の曲になってまた曲調がやけに明るくなるのだが、明るい曲に暗い曲ををサンドイッチしているこのアルバムの構成はやはりロバートに何か意図があるのだろう。つうか実際明るい曲群はほとんど聴かず、たいてい4曲目から聴くんだけど。
ところで僕はアニメの「サウスパーク」が好きで(アメリカでは超人気番組なのに、日本ではあまり知名度は高くない。しかもDVDのリリースも止まったまま。このアニメのことを書くとまた長くなるので割愛)十年くらい前はDVDなどをよく見ていたのだが割と初期の回でロバートスミスが本人の役で出演!
最近はとんと見ていないけど、KORNが出てきたり当たり前のように有名ミュージシャンが出てきて楽しかった。
内容はバーブラストライザンドが巨大化してメカゴジラのようになり町を破壊しているので、なぜかそれをロバートがモスラのような怪獣に変身してやっつけるといったかなり偏差値の低い内容です。 そんでメカストライザンドを倒したロバートがまた山の向こうに帰って行くのだが、その背中に向かって主人公の一人カイルが「ディスインテグレーションは最高のアルバムだよ!」と叫ぶのだ。おぉー、トレイとマット(サウスパークのクリエイター)もやっぱりあのアルバムが一押しなのか、と妙に納得。
ディスインテグレーションのあとウィッシュやらミックスアルバムとかワイルドムードシングズとかブラッドフラワーズなどいろいろとリリースをしているキュアー。いちおうすべてを押さえてはいるが、ディスインテグレーションまでの三部作のようには聞込まなくなった。ブラッドフラワーズとかかなり評判がいいみたいだけど。
それでだいぶ昔になるけど、最後に買ったキュアーのアルバムがこれ。
プロデューサーはなんとKORNやスリップノットをてがけたロスロビンソン。最近はスーサイドサイレンスやってたね。ニューメタル系のプロデューサーだが、生涯1キュアーファンとのことでこののタッグが実現されたとか。結果、良い方向へ作用したようだ。聴いてみると一曲目の「LOST」がまたイカしている。最初からずーっと「I・・・CANT FIND MYSELF」の繰り返し。どすどすいうリズムの中曲が盛り上がる。いいじゃん!他の曲もかなりの水準を保ち、往年のキュアーっぽさも感じさせてくれる。でも、ここまでが僕のキュアー。最近はよく知りません・・・。
そんなこんなで長いこと書いたキュアー。よっぽどこのバンド好きなんだな僕。
勝手にアルバムベストテンを発表してさいごにします。
1 ディスインテグレーション
2 キスミーキスミーキスミー
3 ヘッドオンザドアー
4 ザ・トップ
5 コンサート
6 キュアー
7 ウィッシュ
8 フェイス
9 ポルノグラフィー
10 セブンティーンセコンズ
音楽を愛する全ての人に
ようやく認知され始めたけど、そろそろクライマックスです。ヘンな話、自分で読み直しても最後の方は感動してしまう。なんだろうね。