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BAND-MAID「WORLD DOMINATION」リリースまつり!全曲印象レビュー後半

            カッコイイぜ!BAND―MAID 

WORLD DOMINATION(初回生産限定盤A)

WORLD DOMINATION(初回生産限定盤A)

 

  昨日に引き続き新譜「WORLD DOMINATION」の全曲印象批評にチャレンジです。

 前半コチラ

www.otominarukami.tokyo

 

7 Rock in me

 一曲またいで、本アルバム2曲目のマイナーコードを使用した3連系の曲。ただ、こちらのほうがアップテンポなので印象が全然違う。こういうノリの感じとしてはソフト・セルの「汚れなき愛」や

     あくまでリズムと曲調です。メタルじゃないっす。しかしこのビデオすごいね

     www.youtube.com

         THE USEDの「CHOKE ME」のノリ。

                こんなに激しくはないけど

    www.youtube.com

    へい!へい!という掛け声が微妙ですが。VOは珍しくMIKU。

 

 8  CLANG

 一聴して様式美メタルか!くるくると回るようなピロリロリフに、キメはラウドネスの「in the Mirror」とほぼ同じ響きのコード。

                  響きの印象ですが

      www.youtube.com

サビでは「おおおお、おっおっおー」というシンガロングが登場しライブで歌わせる感じだろうか。コージーパウエル張りのツーバスドコタカが聴ける。

 

9 Turn me on

 このアルバムの中で最も印象に残らない(個人の感想です)曲。もしかして捨て曲?何とかして曲の形にまとめましたという印象を勝手に持ってしまった。好きな人はすいません。途中変速なブレイクになり、そこでMISAのスラップベースソロが聴けるんだけどビキビキ鳴りすぎてイマイチ形を捉えづらい。うまいんだけどねー。そうそう、ライヴを見ているとMISAはスラップの時、ピックを持ちながら弦をたたいている!ベースを弾く身からしてみると、これ結構面倒くさいのだな。職人技だねえ。

 

10  Carry on living

 なにか起こりそうなイントロのあとに彼女たちの曲史上最も速いスピードで曲が展開。エスパーか!

           ラウドネスの例えばかりでどうしょもないね、僕

    www.youtube.com

 と思ったらすぐにテンポダウンして、サビに至ってはスツタツスツタツ、という裏打ちエイトビートで綺麗にまとまる。

 この曲聴きながら、ないものねだりかもしれないけれど僕は彼女たちの本気のハードコアチューンが聴きたいと思った。メジャー性とか関係なしに、どこまで攻撃的なリフでどこまでブルータルな表現ができるのかお願いできないかしら。あと、サウンドの軸を担っているギタリストKANAMIのルーツを知りたいですな。どんな音楽を聴いてきたのか、あのアイディアに溢れたリフワークの源泉は何なのか。

 

11 DAYDREAMING

 こちらはアルバム発売前に出たシングル曲。

        岡崎体育の「MUSIC VIDEO」を地で行くような編集

    www.youtube.com

 珍しくスローテンポのバラード調できらびやかに盛り上がる。彼女たちのひとつの作品の転換点になった曲でしょう。ファンが増えたんじゃないのかな。まあCD持っているので入っていてもいなくてもいいんだけど。むしろ通常版の方には「ハニー」という曲が入っていて、なぜか限定版には入っていない。そのあたりAMAZONのレヴューで指摘して憤っている方がいらっしゃった。確かにその通りですね。まあ、僕は今回逆に曲数多すぎない?と思ったくらいなのでそれほど悔しくはないけどさ。

 

12  anemone

 引き続きアコースティックギターで始まるバラード曲。これもヴォーカルはMIKU?曲調が優しいのでSAIKIの力強い声よりはMIKUのソフトな声のほうがハマるかもね。例の2周目のアレンジ、もっと凝ってドラムンベースみたいになったらすごいと思ったんだけどその前で踏みとどまっていた。

 

スト2曲は再び疾走感のある曲で展開。

 

13 Alive-or-Dead

  実はこの曲も印象薄いのです。さすがにここまで同じような曲調で迫られるとね・・・。この曲なくてもいい気もするのですが。ごめんなさいね。

 

14 DICE 

 最後のこちらは冒頭ベースソロで幕を開ける。けっこう難しいことやってんだよね!MISA上手だ。ただ冒頭のリズムがフロアタムをからめて叩く感じの、どこだったた!どこだったた!みたいなフレーズで、この曲が終わってそのまままた一曲目へ戻ると同じようなリズムが出てくるのがどうかな・・・。僕だけが抱く感想だけれども、なぜかスーサイダルテンデンシーズの「ジ・アートオブレベリオン」のラスト曲「WHERES THE TRUTH」のリフを彷彿としてしまった。

           あんま関係ないか!ベースは現メタリカのロバートトゥルジロ!

      www.youtube.com

 ちなみにこのDICEはリードトラックになるかもしれなかったそうです。

 

 改めてこのアルバムを振り返ると、前作の「JUST BRING IT」に多少残っていた歌謡メタルチックな曲が一切なくなって、とにかく勢いで突っ走るような曲がほとんどを占めているといった印象。だからそう言う感じの初期の彼女たちのポップさを求めるファンには「なんか違う」と思われるかも。

 しかし彼女たちがそれを恐れずによりハードに、よりロックなサウンドを追求することを選んだことはおじさんロックファンとしては歓迎できる!

 大体、海外のライヴの写真なんかみるとほとんどおっさんばっか!そういうコアな層が彼女たちを支えているのだ。そしてそのおっさんロックファンを裏切らないサウンドをつくるBANDMAID、潔い。世界征服しろ!

 

 ただ売れなきゃしょうがないんでそのあたりの戦略も色々と練られているみたい。スタッフクレジットをみると電通が関わっているようだしいずれ武道館レベルで彼女たちが演奏する姿も見ることができるのではないだろうか。

 そうそう、おまけのDVDはかなりの充実度!曲が進むにつれてどんどんヒートアップ!子供とまた見ます。ファンは迷わずこちらを買うべき。

           最後にみなさんご一緒に、せーの

      カッコイイぜ!BAND―MAID

 

 とか言いながら、書くことがまだあったりして。

 

 バンドメイド情報!

 こちらのサイトでインタビューが読めます。

www.barks.jp MIKUとSAIKIしか受けていないのでサウンド的なことや、曲作りのことはあんまり載ってはいないけれど。

 

※記事更新 こちらでは5人の発言が読める!

「メタルじゃなくてハードロック」というKANAMI。どっちでもいいです!かっこいいから。

utaten.com

 

そうそう、ニューアルバム発売と同時に幻の1STも再発されるんだって。どうしよっかな・・・。だっておそらく歌謡メタル路線なんだよなー、迷うなー。

 1500円くらいで売って欲しい

MAID IN JAPAN

MAID IN JAPAN

 

  あと、僕が昔一緒にバンドをやっていた男が現在とある番組のディレクターとなっており、その番組に彼女たちが出演する!裏山!でも僕もうなんの関係もない!友がみなわれより偉く見ゆる日よ。

 

ある意味この小説を書いたから僕はBANDーMAIDに興味を持った。この小説が世に出てくれればなあ

kakuyomu.jp

BAND-MAID 「WORLD DOMINATION」は純度の高いヘヴィーメタルアルバムだ!

           さあ、みなさんご一緒に!

  カッコイイぜ!BANDーMAID!

 

WORLD DOMINATION(初回生産限定盤A)

WORLD DOMINATION(初回生産限定盤A)

 

 

 いや、ついに手元に来ましたよ、BANDMAIDの新譜『WORLD DOMINATION』が。

         観音扉になっていて、開けると口のアップでびっくりした

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                 ジャケットはDVD付き限定版で豪華

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ブックレットがついていると思ったけれどそれはなくて、紙1枚。

           このポスター貼らないでしょ。裏面は歌詞が載っています

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 まず一聴したところ、前半似たような曲調のものがいくつかあって正直散漫な印象だった。加えて14曲収録というボリュームのため、全体像を把握するのにはまだまだ・・・。それでも現時点で10回くらい聴いているので僕にしては珍しく全曲レヴューでもしようかなと思いまして。

 

 以前のBANDーMAIDの記事についてはこちらでもどうぞ 

www.otominarukami.tokyo

 

 僕が以前書いたBANDーMAIDのあらまし

VO/Gtの小鳩ミクがメイド喫茶でバイトをしており、そこでの経験からメイド+バンドを思いつき、YOUTUBEで「弾いてみた」をアップしていたKANAMIに声をかけて始まったという。

その後、シンガーソングライターをしていたKANAMIがサポートを受けていたドラムのAKANEが加わり、そのつてでベースのMISAが加入。最後にミクの声ではサウンドに対してパワー不足だと本人が考え、半ば騙すように(初ライヴでメイド服のライブとは伝えなかった)SAIKIを加えメンバーが固まった。

 

 初期の頃こそは外部ライターの曲を演奏していた彼女たちだけれど、『ALONE』という曲をきっかけに自分たちのオリジナルを徐々に演奏し始めるようになる。

                  いい曲ですよ

    www.youtube.com

 そして今回のアルバムは共作者はいるものの、全曲彼女たちが作曲に携わった初のアルバムだ。

 

 彼女たちの曲は基本的にハードロック/ヘヴィーメタルの曲調を下敷きに、キャッチーなメロディと攻撃的なリフ、そして時に叙情的なコード進行で突き進むというスタイルだ。

 アルバムの話に入る前に、僕なりに彼女たちの曲構成を分析すると・・・

 

 ロック/ポップソングの基本的構造は大雑把に言って 

 イントロ→Aメロ→Bメロ→(時にCメロも)サビ

 の繰り返しのあと

 間奏→(ギターソロ)→ブレイク(静かになったり、ヴォーカルだけになったりの部分)→Bメロ→サビ

 というものだ。逆を言えばこの組み合わせで、調を間違えずに上手くつなげば、誰でもそれなりに曲が完成する。メロディの良し悪しは別として。

 

 BANDーMAIDの曲ももちろんこれにのっとっているんだけど、彼女たちの特徴として2周目のAメロのバッキングは必ず別のアレンジになっているということが挙げられる。

 通常なら1番2番で同じリフやフレーズを繰り返して、というところをBANDーMAIDは意識的に避けている。それは何かの記事でも彼女たちが言及していたので確かなことだと思う。

 そして2周目のパターンは、これが彼女たちの個性だと思うのだけれど、単音でのギターやベースの変態的フレーズのトリッキーな組み合わせといった形で現れる。

 当然、この曲作りは今回のアルバムでも聴くことができる。たまに懲りすぎて訳わからなくなってる時もあるんだよね・・・。

 あと、思いもよらぬところで突然倍速になり、スピードメタル化するのも一つの特徴だ。これは聴くものをハッとさせるし、これが出ると僕は思わずニヤニヤしてしまうのだ。カッコイイぜ!BANDーMAID!

 

 前置きが長いっすね。

 あと全体のサウンドとしてギターが前作よりは中音域が強調されたのかな。やや軽くなった印象。その代わり、ドラムのキックがかなり練られている印象です。AKANE、相当一音一音に気を遣ってフレーズを作っていると思うよ。スピードメタルの部分もバカみたいにツーバスドコドコじゃないんだよね(もちろん僕そう言うのも大好きですよ)。

 

 さて、全体の印象を熱く気持ち悪く語ったので、各曲の印象批評ですよ!

 1 I CANT LIVE WITHOUT YOU

 ハイハット4つ打ちから入る正統的BANDMAID流ハードロック。

 大陸的なスケールを持ったエイトビート。冒頭を飾るにふさわしい明るく力強い楽曲だ。珍しく2周目の目立ったアレンジはなく、オクターブギターのフレーズが絡められる程度。

 

 2 PLAY

 あれあれ、これ先行シングル「CHOOSE ME/DAYDREAMING」のおまけ曲かと思ったら2曲目に持ってきてるのね・・・。ココバットみたいな感じでモダンへヴィーネス的リフが跳ねるリズムでゴリゴリ引っ張られていき、これ以上ないキャッチーな突然のサビで思わず頭を振りたくなる(おじさんなので振らないけど。あと30若かったらガンガン振っているでしょう)。

 

 3 ONE AND ONLY

 イントロのただロングトーンで鳴らすギターのバックで鳴るピロピロ言うシンセの音はいらないんじゃないですか・・・。間奏の部分で音が外れるんじゃないかとハラハラする変なギターとベースの絡みが素敵。

 

 4 DOMINATION

 リードトラック。PVあります。

www.youtube.com

 これぞBANDーMAIDというスーパーハードロックチューン。

 今までにないタイプのリフ。ギターのKANAMIは名リフメイカーだ!サビはいかにも彼女たちらしい、叙情的コード進行をバックに伸びやかなヴォーカルラインが曲を引っ張っていく。例の途中から突然のスピードメタルも健在。ソロもカッコイイ!

 

 5 FATE

 彼女たちにしては珍しい3連系の曲。3連というのは3連符のことで、四分音符を3連符に置き換えることによって、どっとたったどっとったったという独特のグルーヴを生み出すリズム。曲は王道ハードロック。歌詞のイントゥザファイアー!というのが聴いてて少し照れる。ヴォーカルは多分MIKU。

 

6 spirit!! 

 ギターのメロディが印象的なエイトビートソング。次のPVにしても良いようなキャッチーな曲だけれど、途中ゴリゴリのブレイクダウンをはさんだ直後に、スネアの音が聞き取れないくらいのどどどどどどどという激しきツーバスの嵐。

 

14曲ありますので続きはまた明日です。

 

この小説の登場人物のイメージにSAIKIがぴったりでびっくりしたのです

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内村さまぁ~ず/『新人内さまライブ』の吉住、クルスパッチなどで笑う

 僕、フツーにお笑い好き。ストレスが溜まったとき(主に仕事でですが)テレビやYOUTUBEやアマゾンなどでネタやお笑い番組を見ればだいぶそれも解消されます。笑いっていいよね!

 ちなみに僕の好みはいわずもがなのさまぁーず東京ダイナマイト(アマゾン配信のライブは鉄板で笑う)、笑い飯(第一回M1から好き。しかし最近元気がない)、押しも押されぬ千鳥馬鹿よ貴方は、しずる(特にキングオブコントの「能力者」ネタは秀逸)などです。

 

 さて以前にも書きましたが、僕は『内村さまぁ~ず』のヘヴィーウォッチャーです。 

www.otominarukami.tokyo

 

 

今週(2018年2月2週の)#282は今年で五回目となる、年に一度の「新人内さまライブ」グランドチャンピオン大会でした。 

 

 このライブ、一般的にはあまり知られていませんが(内さまファンは別として)、毎回実力のあるアンダーグラウンドな若手を見ることができる貴重な大会なのです。実際ここからブレイクした芸人はいるかというと、そんなには・・・かろうじてマツモトクラブがR1で知名度を上げたということぐらいだろうか。

 

 毎年あまりよく知らないフレッシュな芸人さんたちに笑わせてもらうんだけれど、今年は特に粒ぞろいだった。アマゾンプライム会員のかた限定ですが、ぜひ見ることをオススメします。

 そうして僕が今回、特に笑った2組をご紹介しましょう。

 まずは「クルスパッチ」。不良少年を構成させようという夜回り先生のようなキャラが出てくるのだが、あまりの滑舌の悪さに何を言っているのか全くわからない。よく聞くと何やら言っているのだけれどあえて分からせようとしない喋り方と、真面目な顔のギャップが面白くて腹を抱えて笑った。ウッチャンもこれ見て大笑いをしていました。万人受けするネタだと思います。

                   同じネタです

    www.youtube.com

 

 そうしてクルスパッチおもしれえなあ、と思いそのまま見ているとさらに衝撃的だったのがこちらの「吉住」さんだ。

             追い詰められた女性を演じるのがうまい

    www.youtube.com

 

 内さまライブのネタは「たっちゃん」というダンボールのくり抜きを利用したピンネタなんだけれども、冒頭からお父さん登場までのコペルニクス的転回が見事で「おぉ!なるほど」と思った瞬間爆笑間違いなし。

 妄想女子高生のキャラがまた上手くはまっていて、ちょっとした狂気と笑いのせめぎ合いなんだけれども、鳥居みゆき嬢のようにぶっ飛んでいるわけではない。

「あれ、これ笑っていいんだよね?」と一瞬思うものの、その見事な表現力で強制的に笑わされてしまう。たっちゃんの行方を知った時の、腿をつかんで悶絶する様子があまりに面白哀しい。なぜか知りませんが、こんなPVがあります。

             たっちゃんのネタやってます

     www.youtube.com

 ただ、こちらの方はまだ細かいニュアンスが未完成な印象。時間の制約があるのでしょう、ぜひ内さまライブのフルバージョンを見ることをおすすめしますよ!

こちらはツイッター。テレビ「おもしろ荘」にも出たとのことでそのうちブレイクするのでは?

twitter.com

 

 彼女、かなりいい線いっています。ライブの優勝者は、ご自身の目でお確かめを!

 

細々と読まれているこっちもよろしくね

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『ガニメデの優しい巨人』を今頃読んだ話 続き

 古いけれども今読んでも十分に読み応えのある『ガニメデの優しい巨人』のこと。

ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)

ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)

 

  超光速による二千五百万年の長い航海を経てガニメアンの宇宙船『シャピアロン号』はガニメデから発せられた重力波をキャッチしその姿を現した。そしてそこで人類とのファーストコンタクトが行われ、科学者ヴィクター・ハントはガニメアンのコンピュータ「ゾラック」を通じて徐々に彼らと親しくなってゆく。

 

 地球人に歓迎されたガニメアンはひとまずガニメデの基地に滞在し旅の疲れを癒す。クリス、ダンチェッカーを中心とした科学者たちは、ガメニアンの科学者シローヒンから今はなき第五惑星ミネルヴァの詳細な情報を聞き出す。

 ミネルヴァが太陽から遠い距離にあったのにも関わらず、なぜ生命が発生することになったのか。それはミネルヴァの旺盛な火山活動による二酸化炭素温室効果によるものだった。ミネルヴァの二酸化炭素は生命にとって絶妙なバランスで保たれており、そのうちに生命が発生したのだった。生命はやがて魚類となったのだが、体の構造上3つのグループに分かれた。肉食のもの、毒を持ち草食のもの、毒を持たない草食のものへと。結局生存に最も有利な毒を持つ草食のものが進化し、陸上へ上がり、そのまま草食獣へとなった。そうして進化の枝は最終的にガニメアンにたどり着いたのだ。

 

 捕食や生存競争ということを長い間経験してこなかった生命は、いきおい温厚な性格を持つようになり、それは現在のガニメアンの性質そのものとなった。だから彼らは戦争や競争という概念を知らず、ひたすら協調と慈愛の生活を営み続けていたのだ。

 

 進化したガニメアンはやがて文明を築き上げ、大いに繁栄したがあるときミネルヴァの気候に異変が生じ始める。二酸化炭素による温室効果が低下しはじめたのだ。放っておけばミネルヴァは氷の惑星となり、このままでは種の滅亡は時間の問題だ。

 様々な生存への道を模索したガニメアンは地球への移住も視野へと入れたがこの頃の地球には月がなく(月はミネルヴァの衛星だった)狂風の吹き荒れる環境に弱肉強食の世界が展開されていたのだった。

 それでもガニメアンは実験的に地球での居住実験をした結果、それは破滅的なものに終わったという。ある種の絶滅と地域の壊滅である。ガニメアンの性質から言ってこれは許されざる結末だった。

 

 最終的にガニメアンたちは太陽に人工的に刺激を当て活動を活発化させ太陽温度をあげようという途方もない計画を思いつく。しかし慎重な性格のガニメアンはまずは太陽と似たような恒星イスカリスで実験することにしたのだ。そしてその役目を背負ったシャピアロン号は冒頭のように宇宙の漂流者となった。

 

 ガニメアンの話を聞き唖然とする地球人たち。『星を継ぐもの』では月が実はミネルヴァの衛星だったというサプライズがあったが、この『ガニメデ〜』でもこのようないくつかの驚くべき事実が明らかにされゆく。ホーガンがすごいのは宇宙に関する知識だけではなく、生命の進化ということについても彼なりの理論を持って話を進めているところだ。読者は緻密に構築されたストーリーを興味深く追ってゆくのだ。

 

 そしてガニメアンはついに地球へと降り立つ。熱狂的な歓迎を受けるガニメアンたち。彼らの地球人に対する認識は根本から崩れていった。なぜなら彼らの知っている地球の生物は攻撃的で好戦的な性質の持ち主だったからだ。そこから進化した地球人がこのような世界を作り上げたことに彼らは畏怖すら覚える。

 

 一方ハントとダンチェッカーはガニメアンたちがある世代から自分たちに遺伝子操作を行い、外傷に強い体構造を獲得したことに気づく(その一方で二酸化炭素への耐性が失われたという)。そしてその調査をする過程でハントはある疑問を抱く。というのは彼らのコンピュータ、ゾラックとの会話でどんな過程を経ても原始の地球の動物が知的生物へと進化する可能性はないというのだ。

 しかし実際には2500万年前にガニメアンによってミネルヴァへ実験のために連れてこられた生物たちの中からホモ・サピエンスが生まれた。ガニメアンがミネルヴァを去った後、ホモサピエンスはさらに進化し、ルナリアンとなってミネルヴァで繁栄し、惑星を巻き込む戦争を起こし、自らミネルヴァを破壊して滅びた。そして月にいたわずかなルナリアンたちが地球の衛星となった月から何らかの手段で地球へと降り、現人類の祖先となったのだ。これはいったいどういうことだ?

 

 この疑問が『ガニメデの優しい巨人』の最大の謎解きにある。ホーガンは『星を継ぐもの』では月に関する謎を提示した。そして今回はなんと人類の起源に関する謎解きを提示したのだ。

 

 数ヶ月の地球滞在の後、ガニメアンたちは不確かではあるが同胞たちが移住したと思われる「巨人の星」と呼ばれる星系へ向けて旅立つ。そして彼らのあいだでだけ知られる事実が明らかになる。

 人類はガニメアンによって創造されたのだ。ガニメアンの指導者がルースはそれを明かさぬまま地球を後にする。ガニメアンの手で無理やりミネルヴァに連れてこられ、見捨てられた人類はその旺盛なバイタリティで進化し、生き抜いた。そして今では太陽系を支配するまでに進化した。彼ら人類こそが『星を継ぐもの』であり、太陽系はガニメアンの居るべき場所ではないとガルースは結論づけたのだ。そして万に一つの可能性にかけ、彼らは巨人の星を目指す。

 

 一方地球ではダンチェッカーが人類進化の謎を解いていた。気難しく、気高いこのキャラクターの面目躍如である。つまりガニメアンは地球の生物に遺伝子操作を加えることにより二酸化炭素への耐性を上げることを目論んだ。そしてそれがうまくいった暁にはその遺伝子情報を自分たちに植え付けるつもりだったのである。驚愕するハント。

 

 しかしその試みは失敗したらしい。結果的にはガニメアンたちはミネルヴァを脱出し、見捨てられた地球生物だけが残された。人類は遺伝子操作の失敗の産物であり、それを知ったガルースたちは自責の念に囚われたのだ。その事実を彼らのいない地球でハントたちは知り、ガニメアンたちの将来を思いやるのだった。

 

 しかし、エピローグで物語は新たな展開を見せる。通信に何年もかかるはずの巨人の星から返信があったのだ。しかも、英文で。こうして物語は『巨人たちの星』へと続くのだ・・・。

 

 疲れました。誰のために書いているのだろう、僕は?僕自身のため?

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『ガニメデの優しい巨人』/『星を継ぐもの』からのさらなる飛躍!

 先日、J.P.ホーガンの「星を継ぐもの」を読了してこちらを書きました。 

※もし、何らかの興味を持って今回の記事をご覧になる方は、こちらを先に見てください。そうでないと、今回の記事全く意味不明だと思います・・・。

www.otominarukami.tokyo

 そうして、あまりに面白かったのですぐに続編の『ガニメデの優しい巨人

ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)

ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)

 

とさらにその続編『巨人たちの星』

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))

 

 コミック版『星を継ぐもの』

星を継ぐもの 1 (ビッグコミックススペシャル)

星を継ぐもの 1 (ビッグコミックススペシャル)

 

 を手に入れ、一日のうち数十分をこの『星継ぐ』ワールドに浸ることに費やしています。

 

        さて、『ガニメデの優しい巨人』の話。

 

             ネタバレしますよ!

 

 小説冒頭、いきなり未知の恒星イスカリス(太陽とほぼ同じ条件を持った星なのだ)が登場し、宇宙船団が巨大な装置を駆使して三方向からなにやらのビームを当てて実験を行っている。ところが何らかの不具合が生じイスカリスは超新星化してしまい、宇宙船団はその星域からの離脱を余儀なくされてしまう。

 ・・・すでに「星を継ぐもの」を読んでいる読者にとってはこの宇宙船がガニメアンのものだということが察せられる。

 

 運の悪いことに彼らの船「シャピアロン号」のメイン・ドライヴは主減速機能の修理が終わっておらず、一度起動させたが最後、自然に減速するのを待つしかない。しかし彼らの推進の原理は時空の歪を機械的に発生させ、その中を落ち込み光速を超えた速度で宇宙を航行するというものであり、もし自然減速に頼るのならばたとえ太陽系にたどり着いたとしても想像を絶する速度でその周りを回ることとなり、相対的にミネルヴァとの時間のズレが生じてしまうのだ。

 

 クリストファー・ノーランの傑作映画『インターステラー』でも、人類の移住可能性を探るために訪れた水の惑星の時間経過がすぐ近くにあるブラックホールの重力の影響で、たった40分程度でも地球時間にして20年近く経ってしまうという描写があった。そしてこのシーンの絶望感は底なしだ。主人公が体験したほんの数十分で母船で待機していた同僚は20歳年上になり、地球の11歳の娘は成人し、息子は結婚し、父親は亡くなってしまっているのだ。

 

 相対性理論は光の速度に近づけば近づくほど、その速度で飛んでいるものの時間の経過が遅くなるという原則があるが(僕レベルの知識です)、シャピアロン号は光速すらも超えた速度で飛ぶ(飛ぶというのは正確な表現ではないかも。ホーガンはシャピアロン号にエンジンのような推進機能を持たせてはいないので)ため、自然減速するのには地球時間にして20年以上かかることになる。そしてその一年がなんと彼らの母星のミネルヴァでは100万年に相当するという計算がはじき出されるのだ。しかしガニメアンの指導者たるガルースは乗組員の生命を第一に考えこの絶望的な航海へと旅立つ。

 

 一方舞台は『星を継ぐもの』で登場した、100万年前にガニメアンの残した宇宙船が発見された木星の衛星ガニメデへと移る。そこでは主人公のヴィクター・ハント博士を中心として宇宙船内で発見された謎の装置に電気的な負荷をかける実験が行われていた。かなりの電気量を流したのにも関わらず、装置は何の反応も起こらない。しかし太陽系内の各地では正体不明の重力波が観測されたという報告が入る。

 結局その装置の正体がわからないうちに今度はガニメデの近くに正体不明の宇宙船が忽然と現れる!そう、なんと2500万年の時空を超えて太陽系に到達したシャピアロン号が重力波をキャッチして姿を現したのだ。

 騒然とする地球人たち。そのうちにシャピアロン号からは卵型の物体が射出され、地球人のJ5基地へと到達する。ハント一行はそれに乗り込み、ついに8フィートの巨体を持つ異星人、ガニメアンたちとの邂逅を果たす。

 

 異星人とのファーストコンタクトを描いているが、ホーガンの宇宙人観は極めてポジティヴなものだ。この頃の小説や映画に登場するエイリアンといえば、基本的には攻撃的で地球を侵略する、人類に危害を与えるというパターンが多い。しかしガニメアンの性格は極めて温厚で知性に長けているのだ。

 

 耳学問で申し訳ありませんが、これ以前の時代に作られたSF作品では、映画を作る側観る側を問わず冷戦下のソヴィエトによる脅威が意識下にあり、それが映画に登場する宇宙人に反映されていたという。だから常に宇宙人は恐ろしい姿で地球を侵略し、そして撃退される(場合によっては『ボディ・スナッチャー』のように街全体が宇宙人に乗っ取られるという救いようのないラストもある)。

 そう見てみると、ガニメアンは1978年のスピルバーグ監督作品に出てくる友好的な『未知との遭遇』以降の宇宙人像と考えることもできるのではないか。

 それにしても『ガニメデの優しい巨人』というタイトルは秀逸だ。

 

 物語を牽引する主人公としてのハントやダンチェッカーたちは、ガニメアンたちの使用するコンピューター「ゾラック」を通じて異星人たちと意思疎通に成功する。そこで前作の『星を継ぐもの』で提示された謎が明らかにされるのだ。

 

 

 いや、あまりに長くなりそうなので今日はここまでにします・・・って『ガニメデの優しい巨人』の記事を延々書いてそれを読んでくれる人、今どれくらいいるんですかね?

 僕の心境とすると、昔ウッチャンナンチャンの南原氏が「やるならやらねば」だったかな、WWF(現WWE)で活躍していたジ・アンダーテイカーのコスプレを披露して「それ知っている人日本に5人くらいしかいないよ!」と突っ込まれていた状況ですよ!

 SFに興味ない人が読んでも面白くないだろうしな・・・。しかもあんまり大したこと書いているわけでもないのに長広舌を振るっているという僕ですがまあいいや、とにかく書くことにします。おやすみなさい☆

 

でも、書かずにはいられない

kakuyomu.jp

 

今でもタダで見られる、お台場にある船『宗谷』

昨日の続き。

 8年前の僕、一人で今は亡き羊蹄丸を堪能し尽くしたあと、今度は「宗谷」へと乗り込む。出でいきなりデッドな感じの木製船長とアシカ君に歓迎を受ける。

            一体何年前に、誰が、どこでこれを彫ったのだろう

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 船内に入るとすぐにアランドロン風の船長がなにやら深刻な顔で座っている。

           わたくし、ここに座り続けること十数年です

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 宗谷の船内は狭い。羊蹄丸と違ってほとんど改造がなされておらず、これで何十日も航海とかきつかっただろうなあ。階下に降りる途中にでかいウルトラマンカラーでペイントされたスクリューを発見。

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 再び船室エリアに入ると、変なマネキンが次々と登場。 なぜか日本人離れした顔立ちの人ばかり。おそらく廃マネキンを再利用したと思われる。本当にこんな光景あるの?

      ギターを弾き、語らう船員          猫ちゃんはぬいぐるみ。調和性ゼロ

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 タロジロ的な剥製があるが、皮がはがれて悲壮感のみが漂う。もうこのへんになると、かなりなげやりな感じは否めない。

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            こちらは心霊手術の真っ最中

                     先生!痛い痛い!

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 二艘見終わってもうおなかいっぱい。このあとメインの船の科学館に行ったのだがそれこそ船の模型とか実物大のエンジンとかばっかりで興味なし物件のオンパレード。

 かなり疲れがたまった上に、エスカレーターがなく、逐一階段で上らされるため、いい加減に見学。写真を一枚も撮らない程の疲労を感じたことを思い出しました。

 さて船の科学館を一通り見終わって展望台があるのでそこへ行く。

            誰もいなかったので自撮りも恥ずかしくありません

         f:id:otominarukami:20180212141111j:plain

 

ここはなかなかよかった。宗谷と羊蹄丸やフジテレビなどを階下に見下ろし神様気分。

             右の写真の光景は今となっては見られない

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 ふと科学館の下を見ると、芝生エリアに人影があるのだがそれが一切動かない。なぜだろう?と不思議に思って下に降りてみたらこれだった。

     笹川良一会長の永久機関人形。どんなに風雨にさらされても全く色あせていない

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 その経歴上、毀誉褒貶の激しい人物であるけれども、僕が物心着く頃には「戸締り用心、火の用心」「一日一善」「世界は一家、人類はみな兄弟」でお馴染みの人の良いおじいさんとして認識していた。

 笹川氏と一緒に写真に移りたかったがカメラを置く適当な場所が無かったため断念。科学館の入り口にはごつい潜水服が展示されていた。しかし、4年くらい前に訪れた時には確かなくなっていた気がする。

    確か何かのドリンクのペットボトルフィギュアのシークレットだったような

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 一見目的不明のこの不思議な建造物。なんでも将来の海中生活を計画して作られた「海底ハウス 歩一世」だそうです。

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 これを先に見学していたカップルの女の子が爆笑していたので気になり、中をのぞいてみたらやっぱり爆笑。どうやら笹川氏が海底ハウスを作った人を援助したのが縁らしいです。作ったこの設備でしばらく過ごした様子を再現しているようだ。

          どう考えたってこの中での生活、精神的に無理があるでしょ

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 笹川氏おもしろい。芸が細かいことにきちんと人形の腹が出ている。誰も見ていない時でも、延々テレビのモニターにこのハウスを実際に体験した様子が映し出されていて、無駄にエネルギーが消費されていた。

 

 今現在でも宗谷は見られます。

kakuyomu.jp

 

今はもう乗れないお台場・羊蹄丸の記録

 何となく昔の写真を見ていたら、物好きな僕、8年ほど前に一人でお台場へ行き船の科学館」を訪れていたことを思い出した。

          現在休止中。中は船のことだらけで途中で飽きた

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 それにしてもなぜか船の科学館の写真が一枚もないのだけれど、僕本当に見学したのだろうか?ひょっとして宇宙人に別の記憶を植えつけられているのでは?

 まあいいや。当時の目的は科学館よりも、そのそばに係留されていた「羊蹄丸」という船を見学することだったのだ。

          向こうの黄色い船が羊蹄丸。手前は「宗谷」。

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 2010年2月10日。この日に東京で友人たちと飲み会があって、そのついでにぜひ寄ろうと思っていたのだ。なぜかといえば、この「羊蹄丸」はB級スポット好きのあいだではかなり有名な場所だったのだ。だった、というのは現在既に羊蹄丸は解体され、乗ることができないのです。今振り返ってもこの時に訪れておいてよかった!

 では、なぜこの古い青函連絡船が妙な人気を博していたかというと、中にある「青函ワールド」というエリアが妙にモヤモヤした雰囲気を持っていたからだ。

 そこは昭和30年代の青森の様子が再現されていて、その展示が絶妙であるという情報を僕はネットで嗅ぎつけたのだ。

 それでは40男が一人で嬉々として展示を楽しむ様子をご覧下さい。

 

   ゆりかもめ代をケチったためにかなりくたびれた僕です。

    科学館から見えるインダストリアルな港湾風景がなかなか郷愁を誘う。

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 日曜の午後だというのに人影ゼロ!お台場なのに人ゼロ!どんだけ人気ないんだ。

      そのおかげで自撮りをしても恥ずかしい思いをせずに済んだ

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  さて中に入ると沖田艦長らしき人が出迎えてくれたのだけれど

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 なにやら色々話し始めたのだがたわごとなので無視。先に進むとイルカライディング体験マシーンとかいろいろおもしろアトラクションがあり、誰もいなかったので何回も機械のイルカにのった自分をセルフタイマーで撮ったりして(バカ)たんだけど、結局満足のいく写真は撮れずじまい。残念。
 そんでいよいよ本来の目的である通称「青函ワールド」へ。船を下に下りると、いきなりこんな世界が現れる。

           スピーカーから延々青森弁で話しかけられまくり

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  そうして次へ進むと待合室を再現したおもしろ展示世界。

 寒うございますねえ。ところで、いかした赤いセーターはどちらのブランド?(ひとりで撮ってます)

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     おかあさん、僕にも一口くださいよ!(セルフタイマーでひとりで撮ってます)

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   大したキャプションを思いつけず、今少し落ち込んでます。

 

ちなみにここ↓は当時の「かつぎ屋」と呼ばれるおかあさんたちが担いだ重さが体験できるコーナー。 

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40キロ、60キロ。80キロとそれぞれあるが、当然40キロすら担げず。しかたがないので架空の荷物を担いでいるふりをする。

             当然、誰もいないのでひとりで撮ってます 

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 今こうやって写真を見直しても、かなり充実していた施設だったことがわかる。もう一回くらい行きたかったなー。次はブリッジの部分とディーゼル車のセット。

お姉さんの肩に着やすく手を回す妻子持ち中年。直後に張り手! f:id:otominarukami:20180211210106j:plain f:id:otominarukami:20180211210130j:plain

 

    待合ではおじさんが注文したカレーを食わずに爆睡。

  洒落たチェックの上着。カフス付きのシャツでこちらもオシャレ。あと顔がでかすぎる

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まあ、他にも色々あったけどこのあと人が来たので(つうかその人も男一人。同じ趣味の人と思われる)自撮り終了。

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 このあと誰もいない休憩ラウンジで缶コーヒーをすすりながら思わず「いやあ、今日はすっげ充実してるなー」と独り言が出た。

 

       最後に操舵室も独占。僕がこの船を操るんだ!

            お察しの通り、ひとりで撮ってます

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    トイレがいかにも船という感じでした。あと模型。

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 これを見て、ああ、行ってみたかったなあ、という方、朗報です。この展示なんと青森県に移設されていました。

こちらのHPで詳細がわかります。八甲田丸という船の展示として見られるそうです

www.aptinet.jp

 

あしたはおまけの宗谷レポートです

kakuyomu.jp